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散歩してました
地平線は赤く染まり始め、空気は夜を含みだしているが、セミはまだ鳴いており、天頂をはじめとした空はまだ昼のままである。そんな空に上弦の月が己を主張するかのごとく、しかしながら少し寂しげなように浮かんでいる。そして一度、目をつぶってから見上げてみると、月は私たちを、すべてを知っているぞ、と言わんばかりに空から見下ろしているようにも見える。そんな中を、はぐれた子羊が一匹、申し訳なさそうに先を急いでいる。きっと、あの大きな群れの中に飛び込んで、しまうのだろう。そうしたらもう、私には、区別がつかなくなってしまう。
やる気をください
ミク、オメデトウ




