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 累の家から出ると石畳の道が神社へと繋がっている。。


「ここ、神社だったんだ」


 ここの、名前も知らぬ神社も累の家、神代家が代々管理してきたのだろうか。しかし、累以外に神代家の人に会わなかった、それどころか気配すらも感じなかったのを蓬は少し気味悪く感じながらも鳥居から境内の外に出る。学校からはそれほど遠くはないようだ。


「ええと、ここから学校の道は……」


 蓬は手持ちの端末からマップを開いてそれ通りに歩いていく。いつもとは違う道のりに少し新鮮な気持ちで登校する。

 蓬の通う高校は県立桜ヶ埼高校。そこそこの歴史を持ち、一見何の変哲もない高校だが一つ特徴をあげるならば部活動が盛んであることだろう。一体どのような活動をしているのか分からない部活動が多く、それゆえに部活動の勧誘が夏休み前まで平気で行われたりするが、蓬はまだ部活動には一つも所属できないでいる。数が多くて絞り込めないし、バイトをしている手前、部活動に熱を出すこともできない。そういった理由で蓬は部活動に所属することを先延ばしにしているのだ。


「はあ……そろそろ部活も決めないとなーそれどころじゃないんだけどさ」


 蓬の口からため息がこぼれる。昨日の今日で考えることが増えすぎた。この力、累が言うには千獄斎という力を得て、自分は何をすべきなのか、自分は何をしたいのか、考えは定まらない。纏まらない思考のなか歩いていると学校の校門が見えてきた。校門の前で立っている先生に挨拶をしながら学校の敷地内に足を踏み入れた瞬間、強烈な違和感を覚えた。


「……ッ!?」


 変だ。何が変と具体的に言葉で表すことはできないが何かいつもとは違う、変な感じがすることだけは、蓬は確信を持って言えた。


「昨日まではこんなことなかったのに……?」


 昨日と比べて変わったこと、それは蓬が千獄斎の力を得たことだ。だとすれば、この強烈な違和感は祓い屋の仕業だろうか。そんなことを蓬が考えていた時、蓬の目の前に立つ人影が見えた。


「おや、珍しい。入学当初ではなく今になってこの結界に気づくとはね」


 蓬の目の前に立ったのは、学ランを着て学生帽を被った美少年だった。その美少年は蓬へと微笑みかける。


「いきなり声をかけてすまない。この結界に気づいた生徒には毎回声を掛けるようにしていてね」

「はあ……」

「この高校は少し変わっていてね。学校を囲うようにして結界が張られているんだよ。ああ、結界ってわかるかな?簡単に言えば悪霊とか、妖怪とかそういう悪いものを寄せ付けないようにするものなんだけど……」

「あ、あの……」

「ああ!もしかして妖怪を見たことがないのかな?そりゃそうだよね。今日になって結界に気づいたんだから妖怪を見えるようになったのも、つい最近と考えるのが自然だよね。そしたら妖怪を見たことがないのも無理ないのかな。あれ、そしたら今の君の眼には私は大層変人に見えているのかな?勘違いしないでくれ!私は別に変人でも狂人でもましてや精神異常者ではない、健常者だ。あ、いや、妖怪が見えるという点では普通ではないのかな……って、いやでも大丈夫!私は正常だよ、君と同じようにね―――」


 美少年が永遠とくっちゃべってくる。なんかすごい顔が近いし、圧が強い。


「―――とにかく、妖怪というのは人間に害を与える存在が多いが必ずしも全員が害を与えるというわけでも……」

「あ、あのっ!」

「ん?どうしたんだい」

「なんで、学ラン来てるんですか……?うち、ブレザーですよね」


 美少年は一瞬キョトンとした後、自分の装いを確認する。今の時代とは違う、大正ロマン風な装いになにやら満足げに美少年は頷いた。


「うん、よく似合っているだろう?」

「あ、はい、そっすね」


 美少年の言葉に蓬は頷く。狂人ではないが、変人ではあるようだ、と。


「部長ー!急にどこ行ったんですかー?」


 どこからか女の声が聞こえた。その声のする方角へ美少年は振り返って声をかける。


「雫、ここだよ」


 雫、と呼ばれた少女が息をあげながら走ってくる。季節外れの冬服に首元にマフラーを巻いた少女は疲れた様子ではあ、はあ、と息を整えている。赤く染まった頬が妙に艶めかしい、そんな格好しているせいである。その割にスカートはほとんどパンツと変わらない長さだというのだからファッションというものはよくわからない。


「もう、いきなり走り出すんだから驚きましたよー。一体どうしたんですか?」

「聞いてくれよ雫!この子……ええと、名前はまだ聞いていないが……この子が結界に気づいたんだよ」

「ええ……自己紹介もせずいきなり話しかけたんですか……?普通に不審者ですよ?ただでさえ制服違うんだし……」


 引いたように言う少女に美少年は慌てたように口を開く。


「い、いや!だって、妖怪が見える人なんて私たちを除いて初めてじゃないか!?何としてでも逃してはいけないと……!」

「善は急げで動いた結果、見事にから回ってるじゃないですか……急がば回れのいい例ですね」


 少女の指摘に美少年はがっくりと項垂れる。それを尻目に少女は蓬の方へ向き直った。


「自己紹介が遅れてすみません。朝船雫、二年生です。こちらの変人は千ヶ宮天寧、同じく二年生です。よろしくお願いします」


 雫は丁寧に頭を下げる。


「あ、篠宮蓬です。もしかして二人とも妖怪が見えてるんですか?」


 蓬は恐る恐る問いかける。この二人が見えてるとすれば祓い屋である可能性が出てくる。そうなると学校に通うことすら神経を尖らせる必要が出てくる。


「はい、僕たち二人とも妖怪が見えて―――」

「そうだとも!そして君が桜ヶ埼高校、三人目の妖怪を見ることが出来る人物ということさ。そんな君をオカルト研究部にスカウトする!」


 雫を差し置いて天寧が割り込みビシッと蓬を指さす。雫に眉間にしわが寄る。

 オカルト研究部、なんだそれは。祓い屋連合とはまた違う組織なのだろうか。蓬は首をかしげる。


「説明しよう!オカルト研究部とは妖怪や幽霊について調べ、研究する部活である!入部条件はただ一つ、妖怪が見えることだ!さ、君も入るんだ篠宮後輩」


 天寧は蓬の肩を強く掴み、顔を近づけてくる。妖怪について調べると言われても、千獄斎の力を得てからどう自分が動けばいいか、なにも考えが定まっていない状態である。そんな状態でオカルト研究部に所属するのは良くないもののような気がした。


「さあ、入ると言いたまえ!今!すぐに!さあさあさあ!」

「ちょっ……!ちょっと待って……!僕はオカルト研究部には―――」


「へえ、随分愉快な部活に入るんだね、蓬?」


 鈴の声が後ろから聞こえてきた。聞き覚えがある、今日朝から長いこと聞いてきた声だ。後ろをゆっくり振り返ると真っ白な髪の少女がいた。


「累……なんでここに……?」

「や、蓬。きちゃった」


 そこには怖気が走るほど整った顔の少女、累がなぜか桜ヶ埼高校の制服を身に纏い、そこに立っていた。現れた美少女に天寧たちは目を丸くする。


「おや、君は……」

「初めまして先輩方。神代累です」

「か、神代さん!?し、篠宮君、神代さんと仲がいいの!?」


 雫が妙に興奮した様子で蓬に問いかける。

 ―――なんでこんなに興奮しているんだ、この人は?

 蓬が不思議がっていると周りがザワザワと騒がしいことに気が付いた。


「おい、神代さんだぞ……」

「まじでかわいいよなー……流石桜ヶ埼高校の二大美女……!」

「でも全然誰かと喋ってる姿見ないよな。隣の男誰なんだろ?」

「さあ?仲いいのかな」


 こんな会話が聞こえてくる。見れば制服を着た生徒たちのほとんどがこちら、特に累の方へ注目している。桜ヶ埼高校全体に累の存在は認知されているようだった。蓬は累に体を寄せ、こそこそと小声で話しかける。


「ちょっと……!なに、どういうこと?なんでここに累がいるの……?ていうか二大美女ってなに!?うちの高校に知らない設定が急に生えてきてるんだけど!?」

「それはまあ、ちょちょいと?」


 ―――ちょちょいと一体何をしたんだ。


「軽ーい暗示をかけただけだよ。特に身体に影響は出ないだろうし」

「そんなことできるの!?影響がなくてもダメだよ、洗脳みたいなものでしょ!?」


 累は不貞腐れたように言う。


「だって蓬が楽しそうなことになってるから、ちょっかいかけたくなっちゃって。でもホント必要最低限の暗示しかかけてないからね?」

「……桜ヶ埼高校の二大美女設定は?」

「必要でしょ。私異常に可愛いんだから」

「……さいですか」


 ―――まあ、確かにあり得ないぐらい可愛くはあるな。蓬は内心納得してしまう。


「ちなみに二大美女のもう一人はそこの部長さんね」

「へえ、そうなのか……部長?朝船先輩じゃなくて?」


 部長は確かに奇天烈な格好に目が行くがかなり整った顔立ちをしている。だが男、美少年である、だんじて美女ではない。蓬の問いかけに累は意外そうな顔をする。


「あれ、気づかなかったんだ。あの人、女の子だよ?男装してるみたいだけど」

「ええ!?女の人!?」


 思わず大きな声が出てしまう。蓬の視線が堪らず天寧の方へ向いてしまう。その視線の意味を天寧自身も察したように微笑んだ。


「どうやら気づかれてしまったみたいだね。神代さんが言う通り、私は女だよ。ちなみに雫は男だよ」

「はああ!?」


 天寧の時以上に声が出た。暴露された雫は恥ずかしそうに身をよじっている。

 ―――これが、男……?蓬は堪らず目を擦った。


「言わないでくださいよ部長……女装趣味の変態だと思われちゃうじゃないですか……!」


 ―――違うのか?

 蓬は心の中で疑問を呈す。

 

「違うの?」


 累が疑問を呈す。

 ―――口に出して言うな。

 累の疑問に雫は顔を真っ赤にして否定する。


「ち、違いますよ!これは部長に言われて、無理やり……」

「私の趣味だ!いいだろう?」


 天寧が堂々と言う。天寧のドヤ顔に蓬は辟易としてしまう。学校ぐらいはゆっくりできると思っていたのに気づけばまた厄介ごとに絡まれている気がする。その原因は妖怪と再び関わったからなのか、それとも累と関わってしまったからなのかは、蓬では判断の仕様がなかった。


「まあ、先輩方の趣味嗜好は置いておいて、この学校随分と変わってますよね?こんなに強い結界が張られてるなんて」


 辺りを見渡しながら話す累の言葉にオカルト研究部の二人は目を丸く見開いた。


「驚いた……見える生徒が一日に二人も見つかるとは」

「はい……びっくりしました」


 驚く先輩二人を尻目に蓬は累に問いかける。


「そんなに強い結界なの?」

「うん、相当ね。こんな結界があればそこらへんにいる妖怪は近づくこともできないわね。というか、蓬気づかなかったの?学校行ってなかった?いじめられてた?」

「そんなことないから……」


 本気で心配そうに顔を覗き込んでくる累に蓬は苦笑いで答える。

 しかし、どうして自分は結界に気づかなかったのだろうか、蓬は思考する。

 蓬は幼少期に起きたあの一件から妖怪と関わるのを何年間も避けてきた。普通の人たちに馴染むのに必死になっていたし、妖怪など見えなければ良いと毎日のように考えていたことを蓬は記憶している。もしかしたら、妖怪から目を逸らし続けているうちに、いつしか本当に見えなくなっていたのかもしれない。あの日緋紀と出会わなければ、見て見ぬふりを続けていれば、罪のない妖怪たちが殺されてほしくないというこの思いも一緒に見えなくなっていたのかもしれない。そう思えば、思い出させてくれた緋紀と累には感謝しなければならないと、蓬はそう思った。


「どうしたの、蓬?ボーっとして……もしかして本当に学校で悩みが……!?」

「違うから!ちょっと考え事してただけ!それより先輩たちはその、オカルト研究部に累もスカウトするつもりですか?」


 蓬の言葉に天寧はハッとしたように累を見る。


「そういえばそうだった!どうだろう神代後輩、君もオカルト研究部に所属するというのは」


 天寧の言葉に累は悩まし気に首をかしげる。


「でもー、妖怪を調べるってなんだか危険じゃないですかー?私、少し怖いなぁーって……」


 妙に身体をくねくねと捩じらせ、まるでか弱い女の子ぶる累に蓬はつい冷めた目を向けてしまう。それでも、か弱く振る舞う累の姿は他の男たちにはグッときたようで雫は弁明するように言葉を紡ぐ。


「だ、大丈夫ですよ!調べると言っても危険な妖怪には近づきませんから。あくまで妖怪が見える、同じ境遇の人同士で仲良くしようって部活なので!それにもし、なにかあっても僕たちが守りますよ!こう見えても妖怪を祓う術なら持ってますから!」

 

 雫の言葉で蓬は確信する。この二人は祓い屋連合に関係している。であれば千獄斎の力がバレないようにオカルト研究部には近づかないようにするべきだろう。


「うーん、オカルト研究部も楽しそうですけど……私、家の事情とかでいろいろ忙しくて……」


 やはり累も同じ考えなのだろう。オカルト研究部の入部の断りを入れ始める累に蓬は胸をなでおろす。


「ふむ、まあ、事情があるのでは無理強いはできんな」

「入部はしないまでも、妖怪が見える者同士仲良くしましょう」


 オカルト研究部の二人もそれなら仕方がないと、引き下がろうとしている。この後自分も断って一件落着か、さて、断る理由は何にしようかと蓬が考え始める頃、累がひょんなことを言いだした。


「私は入部することは出来ませんが……なんと!こちらの蓬君はオカルト研究部に入部したいそうです!」


 累が訳の分からないことを言い始めた。

 ―――なにを考えているんだ、この女は?

 理解のできなさに蓬はポカンと口を大きく開けてしまう。祓い屋たちに近づかないために断ったのではないのか、自分が入部しては意味がないではないか。それともそういうわけではないのか、じゃあなんで断ったんだよ、入部しろよ。蓬の心の中で累に文句を言いまくっていた。

 一方、オカルト研究部のお二方、特に天寧は目をキラキラと輝かせ、蓬を見つめてくる。


「篠宮後輩ー!入ってくれるんだね!?」

「あ、いや……僕は―――」

「良かったですね、部長!新入部員ゲットです!」

「あ、あの……聞いてます僕の話……?」


 蓬の話はなんのその、すでにオカルト研究部の二人の耳には入っていないようで新入部員の獲得を喜ぶので忙しいようだ。こうなった原因、渦中の人に視線をやる。蓬と目と目が合った累は笑う。


「入部おめでとう。これから楽しくなりそうだね」


 累の言葉に諦めたように息を吐く、こうなった以上もう入部は確定だろう。

 雨が少し、降ってきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「一体、何を考えてるの?累は」


 オカルト研究部の二人との会話の後、瞬く間に入部届を書かされた蓬はやっとこさクラスの席に座る。持っていたカバンを机の横に引っ掛け、隣を向く。そこには見目麗しい少女が同じく席に座っている。


「というか、いつの間に隣の席になってるの?僕の隣山田さんだったんだけど」


 当の山田さんは蓬とは離れた席でいつものように友人と会話している。いつものように、まるで以前からそこの席だったかのように普段通りに会話していた。


「またちょちょいと?」

「うん、ちょちょいとね」


 無意識にため息が出る。昨日から思ってはいたが、この女はやはりおかしい。何を考えているのかも分からないし、なんなら人間かも怪しい。蓬の疑いの目線に気づいたのか累は苦笑いで口を開く。


「疑いたくなる気持ちは分かるけど、そこは信じてよ。オカルト研究部に蓬を無理矢理入部させたのだって、考えがあってのものなんだから」

「え、そうなの……?ホントに?」


 蓬は胡散臭そうに累を見る。


「本当だよ?蓬は祓い屋たちを敵かなにかだと考えてる節があるからね。そりゃあ、場合によっては敵対することもあるけど、祓い屋たちと協力することもあるんだから」


 蓬は言葉が詰まる。図星だったからだ。蓬は未だ、祓い屋たちへの嫌悪感を払拭できていない。祓い屋という言葉を聞くだけで、幼少期の、昨夜の友達である妖怪を殺そうとしていた光景が頭に過ぎってしまう。


「祓い屋について知ることで、祓い屋に対する偏見が消えればいいなと思ったんだよ。幸い、あの子たちは妖怪に対する偏見も少なく、良い妖怪もいるって分かってるみたいだからね。良い祓い屋だよ」


 ―――そういうものなのだろうか。自分の祓い屋への考え方に変化があるのだろうか。

 今の蓬は累の言葉の全てを飲み込むことは出来なかった。そんな胸の内も累にはお見通しなのだろう。


「まあ、気楽にやってみてよ、オカルト研究部。いろいろな人たちとの、いろいろな妖怪達との出会いがあると思うよ」


 そう言って累は前の黒板へと向き直った。向き直った直後にチャイムが鳴り、先生が教室へと入ってくる。今日も一日、授業が始まる。


「はーい、ホームルームを始めるぞー」


 担任の先生が怠そうにホームルームを始める。

 ―――そういえば、これから累と授業を受けるのか。そう思って累の席を見ると、そこに累の姿はすでになかった。


「……授業は受けないんかい」


 蓬は前へと向き直ると、先生の話を聞き始めた。


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