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作戦開始

更新が滞って申し訳ありませんでした。

活動はこれからも不定期で行っていきますので、これからもよろしくお願いします。

ロスト隊長の呼びかけに反応した私とナルは会話を中断し、それぞれの装備を準備します。

横目でヴァ―チルさんを確認すると、彼はすでに装備を完璧にしており、ロナードタウンへと目を向けていました。流石歴戦の戦士というべきか、その姿に畏敬の念を抱きます。



ロナードタウンは、元々観光地として栄えていた町であり、住民は5000人ほどが暮らしていた。戦争のための中継基地として、改造された町であるため、防衛基地としての役割は、あまりに薄い。しかし、補給のための倉庫や宿泊施設などは充実しており、戦略的な観点からの重要度は高くなっています。中央にそびえるビルは改造の際に作られたもので、町の中を一元的に管理できるようになっている。今回はここの奪還を第一目標としています。



町からおよそ五キロほど離れたところで私たちは待機していました。

「これより三十分後の一二○○より、ワイらは町へと進行する。今回の役割は陽動。できるだけこちらの戦力が多いようにみせかけ、主力と誤認させることで戦力をこちらに集中させることが目的ちゅうわけや。ワイとナルの二人が町の中を駆け回ることで結構な被害を出せると思っとる。ルイとパトラには、遊撃をしておいてほしい。人数が不利なことは最初から、わかっていたことや。無理はせず、引き付けることだけ考えて生きて帰るんや。ええな!」

「「了解!!」」

「・・・了解」

刻々と時間近づいてくる中で、深呼吸をする。戦闘が始まるとき、私は今一度緊張感を持つようにしています。慣れとは、武器であり、弱点でもある。経験が自分の行動をより良くし、突発的な事態にも対応できるような余裕ができます。しかし、その余裕が慢心となり、隙を生むことになる。戦場での隙は、そのまま死に繋がるからこそ、私は緊張感を持つようにしているのです。それに今回は初めてのユニットでの実戦。普段以上に気をつける必要があります。

精神的な準備もできたところで、私は車両から降りたのですが、

「あれ?ヴァ―チルさん、私たちは遊撃ですよね。もうそろそろ先行しないと、ロスト隊長たちにおくれてしまいませんか?」

「・・・ああ、そうか。まずいな、俺もだいぶ毒されているみたいだ。フランメージュ、()()はそうだがこのまま車両に乗って、身体強化のコードを起動しておくんだ。」

「???」

普通は、このような作戦のときには、ユニット片側は隠密活動をします。今回は遊撃である私たちがその役割かと思ったのですが違うのでしょうか。

疑問に思いつつも、怒裂土にのり、コードの起動をしていると、皆さんもそれぞれが身体強化のコードを起動していました。エンジンを起動させたロスト隊長が

「よっしゃ、作戦三分前や。そろそろいこか、ナル、頼むで!」

と笑った彼女は

「まかせろ、隊長!おい、フラン。しっかり座っとけよ!」

ニカッと笑った彼女は、デバイスを構えながら車両の後方部へと、向かいました。

・・・嫌な予感。

今の彼女の顔は訓練場で、許可をもらった時に似ている、いや、それ以上だった気も―—―――まさか。

彼女が、いえ、彼女とロスト隊長がなにをするか悟ってしまった私は、ヴァ―チルさんに向けて、

「ヴァ―チルさんッ!やはり定石どおりに行きましょう!私は初めてですのでここは安全に!」

早口でまくしてる私を見ながら、諦めたような悟ったような表情で

「・・・フランメージュ」

「・・はい」

「諦めろ」

その声にかぶさるようにナルのコードを起動する声が聞こえてきました。

「イグニコード!作成(メイク)ニトロ&シルフコード!作成(メイク)風爆」

首だけで後ろを見ると、車両の後方部に搭載されたアタッチメントに作り上げた物質を貯める姿が見えました。

「隊長!いつでもいけるぞ!」

「よっしゃ、いったれいったれ!」

「ちょっと、まっ―—――」

点火(イグニッション)ッ!!!」

彼女がトリガーを引くと、とてつもない推進力をうけた怒裂土はものすごい速度を出して、ロナードタウンの町中へと突っ込んでいくのでした。

この時凄まじい加速を体で感じながら、私はこう思いました。



―—――この作戦が終わったら、絶対二人ともひっぱたく




お読みいただきありがとうございます!

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