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ロナードタウンへ

私たちは、現在ロスト隊長の装甲車両怒裂土(ドレット)に揺られて、ロナードタウンに向かっていました。

私は装備の点検をしつつ、ヴァ―チルさんと話す機会をうかがっていましたが、彼はぽつんと窓の外を見ながら、私に対して近寄るなオーラを出していました。

話したいのに拒絶されるというのはなかなか心にダメージが発生することを知りました。

話しかけようとしてやめる。

話しかけようとしてやめる。

この繰り返しを見ていたもうひとりの隊員、ナルさんは私の隣に移動してきてくれたのです。

「なぁ、あんたのことパトラって呼んでいいか?これから一緒に戦っていくっていうのにいつまでも他人行儀なのはやりづらいからな!そっちもなるって呼んでくれていいからよ!」

「わ、わかりました。ナル、これで大丈夫でしょうか。」

「まだ敬語で硬い感じがするんだよなぁ、もっと楽にしてくれていいんだぜ?」

「いえ、これはいつでも自分を律するためにもう癖になっているんですよ。なので気にしないでください。」

「うーん、そうか。もっとフランクな感じがいいんだけどしょうがねぇのか。目的地まで時間もあるし、いろいろ聞かせろよ!そっちもいろいろ聞いてきていいからよ。」

とナルさんが空気を変えてくれたおかげで気持ちは楽になりました。

しかし、いきなり質問をするとなると何を聞こうかなあと考えていると、ナルが先に口を開いたのです。

「じゃあよ、アタシからいいか?」

「どうぞどうぞ、なんでもお聞きになってください。」

「パトラはよ、き、昨日隊長と何を話してたんだよ?わざわざ二人きりでよ。」

昨日?確かにロスト隊長とヴァ―チルさんのことについて色々聞かせていただいた。

そのことを聞いているんだったら、

「はい、とても大事な話をさせてもらいました。これからにかかわる大事な。」

と正直に答えました。それを聞くとナルさんは深刻そうな顔をしていました。

「そ、そんなに大事な話か。」

「はい、そうですね。あまり内容についてはいえないのですが」

ヴァ―チルさんの過去のことなので、吹聴するわけにもいきません。

「い、いや。個人間のことでそこまで口出すことはできねえよ。」

そういうと顔を背けてなにかぶつぶつとつぶやいていました。

「そうかぁ、パトラもかぁ。ど、ど、どぅしよぉ。」

なにかを言っていたみたいですが、うまく聞きとることができません。

不安そうなその横顔からいつもの堂々とした感じが消えていて、その雰囲気には、既視感がありました。

「あの、私からもいいですか?」

「おう、何でも聞いてくれ!」

「あのナルさんは何か無理をしていませんか?」

「へっ!?い、いや無理なんかしてないぞ?!ち、ちなみにどうしてそう思ったんだ?」

「あの、最初にブリーフィングルームで起こしていただいた時と今の悩んでいる時の顔と雰囲気が普段とは全く違ってそれが違和感で、、、、。」

これでもそこそこの経験を積んでいるので、観察眼には自信があるつもりなのですが

「き、気のせいじゃないかぁ?」

「声が上ずっていませんか、ナル?」

「ほ、ほんとに何もないって!」

「隠し事はよくないとおもいますよ、同じメンバーなんですから力になりますよ。」

「そんなたいそうなことじゃないからこれ以上追求しないでよ~!」

と、そんなことをしているとロスト隊長から声がかかりました。

「そろそろ見えてくるで、今回の目標ロナードタウンや」






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