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コント「中華定食よっちゃん」

作者: すちーぶんそん

よっちゃん→ボケ(以下「ぼ」という)

原→つっこみ(以下「つ」という)

ぼ「はあい。定食よっちゃんです」

つ「もしもし。三丁目の原ですけど出前おねがいします。」

ぼ「ああーやだねえ。はー金ないわぁ」


つ「もしもし?あの、タンタンメンと半チャーハン御願いします。」

ぼ「ふーー。……よし!人がいやがることを、我慢して、やる。まずやってみる。」

つ「……え?あの?もしもし?出前お願いしたいんですけど」


ぼ「かーちゃーん。出前ー!タンメン2丁とチャーシュー麺ねーー!」

つ「すいません?タンタンメンと半チャーハンお願いしたんですけど」


ぼ「っしゃあ!銭ぃ稼ぐかぁ」

つ「頼んでませんよ!タンタンメンと半チャーハンですって」

つ「あの?もしもし?聞こえてます?無理ですよ食べきれませんよ」


ぼ「かーちゃん!中華鍋どこやった?」

つ「もしもしー?全然話聞いてくれないな」

ぼ 体中探る 「ない!盗まれた!」

つ「おじさん!?さっきからだいじょぶですか?」


ぼ「どうしよう。ああ、あったあった。そうだわ。干した干した。干してたんだぁ」

つ「もしもし。だいじょうぶですよね?僕の言葉わかりますよね?」


ぼ「はい?定食よっちゃんです」

つ「あれ?すごいとこに掛けちゃったのかな?なんの電話か解りますよね?」


ぼ「…………あえ?」

つ「……ゆっくり言いますね。出前です。三丁目の原。一人暮らし。タンタンメンと半チャーハンだけお願いします」

ぼ「また?」

つ「……また?」


ぼ「追加タンメン2丁お願いねーー!」

つ「……追加じゃないです!だめだなこりゃ」


つ「ちょっと電話を奥さんと替わってもらっていいですかね!?」

ぼ「……おめぇそらぁ亭主の目の前でちょうちょうはっしやるってぇのは、一つ同じ男としておたくさんの糞度胸を認めて少しっぱかり聞いてやりたくもならあなぁ。」


つ「……はい?」

ぼ「だけども。うちのかかぁ捉まえてきて、私がよっちゃんに成り代わりたいですっていうのは、まずよっちゃんをどうにかしてからの話だろ!」

つ「何の話をしてるんですか!?僕は注文の電話を替わってもらいたいだけなんですよ」


ぼ「人のかみさん取っ換え引っ換えを亭主に強請るとは太ぇ悪党だ。悪党にはタンメン7追加だぁ」

つ「全然違います!あなたの奥さんが欲しくて電話してるんじゃないんですよ!」

ぼ「……それじゃぁ?」

つ「出前ーーー!」


ぼ「あーはいはい。あれ?かあちゃーーん!チャーシューが無いけどどこにやった。」

つ「ほんとに作り始めちゃったよ。どうしようそんなにお金無いよ。」


ぼ「……ない。盗まれた。」

ぼ「おたくさん悪ぃんだけど、チャーシュー麺じゃなくてタンメン12杯にしよう」

つ「警察!警察呼びますよ!?」


ぼ「ポリス麺ってか。おめえ夫婦の話聞いてたな。」

ぼ「へへっ。ありがてぇんだけど今忙しいから」

つ「……?あんたのチャーシューが無いどうこうを警察に通報するんじゃないんだよ!」


つ「あれ?もうだめかな?これ来ちゃうのかな?」

つ「タンメンも嫌だけど、こうなるとこのおじさんと会う方がやだな」


ぼ「あれ!かーちゃん話聞いてたんかい?どうすんだぁこんなにコネて!」

つ「……もしもし?」


ぼ「だめだよだめだよ!掘っちゃあ。」

つ「……もしもーし」


ぼ「そうだよな。一生懸命やったんだもんな?ならよし!それも追加だぁ」

つ「……電話替わらなくてよかった。何やってるか全然分かんないけど夫婦そろっておしゃかだ」


ぼ「かーちゃん。それじゃ無理だよ。カブに乗る量じゃないって。あいてはお相撲さんだよ?さぶちゃんに電話しなぁ」

つ「もしもーし?無理ですよー。」


ぼ「景気づけに裏にあったあれもつけてやんな。あとカレンダーも」

つ「一人暮らしの学生ですよー。払いませんよー」


ぼ「かーちゃんだめだよ。おかもちは上に乗っけるんじゃなくて中に仕舞うの!」

つ「もしもーーし。頼んでないですからね?」


ぼ「はいんねぇか。じゃあそのままでいいやぁ」

つ「何の話をしてるんですかー?」


ぼ「もういいやぁ一か八か全部でいくか?一家で。それがいいなそろそろ古いし」

つ「料理もって来られても家に入れませんからねー。」


つ「あれ切れちゃった。一体何がどうなったんだろ?絶対食べきれないし払えない」


ピンポーン


つ「いませんよー帰ってくださーい」


佐藤運送ですー


つ「あれ?どこからだろ?はーい!今行きます」


ぼ「来ちゃった」

つ「あ。……引っ越してきちゃったんだ。」


終わり


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