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New Normal  作者: 路瀕存
4/4

私たちの世界は遅れている

地球が四千メートルも廻ることを

私たちはその一秒後に知る

思考の論理が三秒で完遂するのだとすれば、

知る、そのときにはすでに一万六千メートルも先にいるのであって、

私たちの世界は遅れている


きみが笑ったことを

きみが泣いたことを

きみの心がうごいたことを

ぼくは直ぐに知ることができない


ぼくはきみのきもちをきみよりもあとに知ることしかできない

(当たり前なのかもしれないけれど)


当たり前のように

遅れた世界のなかで


遅れた世界のなかで

「此処」をかたろうとすると

「過去」をかたろうとする、

ような気がする

「明日」

をかたろうとすると、

、いや、とてもできそうにはないが、

けれどきみがわらうのだろうな、

とおもうことを

ぼくは漸く判りかけている、

ような、気が、する


語れるきがするのだ

きみを

きみをとおしてならば


当たり前のように

遅れた世界のなかで


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