表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/57

第17話 冒険者試験

エリス、そんなに強かったの?

エリスとギルド長の模擬試合が始まった 


 エリスとギルド長が木剣で戦うというものだ


「大丈夫、エリス。スキルを使いこなせれば、必ず勝てる」


「はい。私、頑張ります」


とは、言ったものの、俺に自信は無かった


「始め!」


受け付けのお姉さんが、開始の掛け声をかけた


 ギルド長が剣を構えた


 見たところ、かなりの使い手だろう。隙が無い


 一方のエリスはと言うと、開始の声とともに不意に姿が消えた


 『き、消えた?』


 俺は驚いた


「カンッ!」


乾いた音があたりに響き渡った


 ギルド長も受け付けのお姉さんも声が出ない


 ギルド長は1歩も動けず敗北していた


 エリスは消えたのでは、なく、とんでもない速度で走ったのだ


「エリス、すごいぞ!良くやった!」


「レオン様、私、凄く早く動けましたよ」


「そう、それがエリスのスキルだよ」


「私のスキル」


エリスの顔に笑みが拡がり


「やりましたー!」


「・・参りました」


唖然としていたギルド長がようやく我に帰り負けを認めた


「大変失礼致しました」


「いえ。でも、これで冒険者ギルドへの加入試験は合格ですか?」


「もちろんです。何よりも高レベルの冒険者はギルドにとっての宝ですから


 フィーナさん、至急手続きを進めて下さい」


「わかりました」


ギルド長はすぐに手続きを再開するよう指示してくれた


「本来、冒険者ギルドへの新規加入の説明は受付の者が行っていますが、


 お時間をとらせてしまったので私の方から説明させていただきます」


「その間に受付の方が手続きを進めていただけるのですか?」


「勿論です。あと、私の名前はフィーナと申します


 今後、私のことはフィーナと呼んで下さい」


受け付け嬢はフィーナと言うらしい。


「わかりました。ではフィーナさん、改めましてよろしくお願いします」


「こちらこそ。それでは、レオン様とエリス様はギルド長とあちらへ」


それからギルド長は俺達に冒険者の事について説明してくれた


 主に、禁則事項についてだ


 冒険者は職務上、人を殺める事がある


 護衛などの任務中の犯罪者等への殺害や傷害は罪に問われない


 冒険者同士お互いに相容れない事象が発生した場合、決闘で解決する事が認めらていれる


 この場合、誤って殺害してしまっても、罪には問われない


 ただし決闘は双方の意思を確認した者がいないと成立しない


「だいたいはわかりました」


「最後に、初めのうちは薬草集めなどの簡単な依頼から初めて、


 地理やフィールドの魔物の知識を手に入れる事が大事です」


「そうさせていただきます」


「あとは、誰かの冒険者パーティに加入する事をお勧めします


 最初のうちは色々と教えてもらう先輩が必要です


 冒険者ごときと侮らないで下さい」


「パーティへの参加は......」


俺は口篭った。他所のパーティに参加すれば、俺やエリスの特異なスキルや魔法がばれてしまう


「もちろん加入するしないは個人の自由です。ただ、一流の冒険者でも、初歩的な情報が欠落することで命を落としてしまう事も稀ではありません」


「ありがとうございます。検討してみます」


だいたいの説明が終わるとフィーナの手続きも終わっていた


「これをどうぞ。冒険者プレートです」


白い金属のプレートを手に取る


「最初はFクラスからのスタートになります」


「わかりました」


「プレートは身分証明書にもなります


 他の街へ行く際の通行証にもなります」


「わ~綺麗!」


エリスはプレートをえらく気にいった様だ


 たしかにアクセサリーの様にもみえる


「ありがとうございます


 早速、何か依頼を受けてきます」


「お気をつけて」


二人に見送られて、俺達は依頼の掲示板の元へ行った

よろしければ評価・ブックマーク登録をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

読んで頂いた読者様ありがとうございます☆ 本作について、 「ちょっと面白かった!」 「島風の新作を読んでみたい!」 「次は何を書くの?」 と思って頂いたら、島風の最新作を是非お願いします。リンクがありますよ~☆ 読んで頂けると本当にうれしいです。 何卒よろしくお願いいたします。ぺこり (__)
経験値10000倍~ハズレスキル放置プレイヤーが覚醒したらレベル上限なし! 最強で最速のレベルアップ、俺は隙間時間を利用して世界最強に成り上がる~ ▲上記の作品もよろしくお願い致します(宣伝)▲
― 新着の感想 ―
[一言] Fランクから始まるという事で、最低ランクがFという予想はできますが、ランクはどのように上がって行くのでしょうか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ