兄が卒業し、弟は無事小学校を卒業できるのか、、、
こんにちわ。
僕の名前は上山修介(17才)です。突然ですが僕には兄がいました。
兄の名前は上山棕介です。ですが、兄は1年前にがんで他界しました。
その時の事を今日は話そうと思います。
キーンコーンカーンコーン兄(おーい、帰るぞ修)
この頃兄12才
弟(待ってよー棕兄)
この頃の俺は8才
兄(早くしろよ、兄ちゃん先に帰るぞ。)
弟(今いくから、あとちょっとだけ待ってて)
兄(ったくよ、早くしろよ)
その日俺は友達とささいな事でケンカをしてしまった。
ケンカをしてしまった友達は俺の親友である嶋谷ゆうきだった。
そのささいな事とはたんなる口喧嘩だった。
その口喧嘩はあきらかに俺が悪いと思ったから俺から謝り俺の大好きな兄のもとへ走った。
とにかく大好きな兄が待つ元へ走った。
しかし、兄さんはいなかった。
落ち込んでいた俺の肩に(ぽんぽん)っと手を掛けられた。
弟の心の叫び(こんな時に誰だよ)
と思いながらも振り返ると、、、!
弟(棕兄!どこにいたの?)
兄(校門の裏に隠れてたんだよ!わかんなかったろ?)
弟(うん、一瞬うざかった)
兄(悪かったよ、さぁ早く帰るぞ母さんが待ってるぞ)
弟(うん!)
そして俺と棕兄はいつもの近道を通って帰った。
しかし、俺はとても寂しかった。
そう、明日はついに卒業式だったから。
この頃の俺は棕兄だけが俺の友達でもあった。
この頃の俺はよく考えると棕兄と嶋谷としか一緒に帰っていなかった。
だから、棕兄がいなくなると思うと、とても寂しかった。いなくなると言っても棕兄が中学生になるだけ何だけど俺にとってこれからの小学校生活には棕兄がいなくなると本音を話す人がいなくなってしまう。
そう思うと今からでも涙が出そうになりそうだったから今でもよくわかんないけどその日は何故か早めに寝てしまった。
そして翌日、、、
ついに卒業式を向かえた。棕兄はいつもより30分ほど遅い登校なのに俺と一緒に登校してくれた。
俺にとってこれが棕兄と最後の登校であり、また、棕兄にとってもこれが最後の登校となる。
ふと俺は顔を上げて棕兄の顔を見た。
すると、棕兄の顔に一粒の涙が流れていた。
俺は初めて棕兄の涙を見た。
それを見た俺はなぜか涙が出そうになった。
すると、それを見た棕兄が俺に一言いった。
兄(お前はもう一人でいられるな?)っと、、、
よくわかんないけど頭が真っ白になった。
そして大量の涙が出てきた。
止めたくても止まらなかった。
それでも俺は涙をこらえてこう答えた。
弟(うん、)すると、兄からも大量の涙がでていた。兄(兄ちゃん、ぐす、カッコ悪いな)
俺はその姿を見てたくましいと思ったけどそれは心の中にしまっておいた。
弟(棕兄カッコ悪、、、へへ、ぐす)
そしてその後大笑いをして学校に入っていった。
そして、卒業式が始まった。
先生や6年生や保護者の人達やら色んな人達が泣いていた。
その中に棕兄と嶋谷も泣いていた。
でも何だかわかんないけど俺は泣かなかった。
あんだけ寂しかった時が嘘のように。
そして俺は笑顔で棕兄達を送ることが出来た。
卒業式が終わっていつものように棕兄と帰ろうと思ったけど何だか今日は棕兄とは一緒に帰らない方がいいと思った。
そして俺は久しぶりに一人で帰る事にした。
すると後ろから声を掛けられた。
その声は嶋谷ゆうきの声だとすぐにわかった。
修(なんだよ嶋?)
嶋(一緒に帰ろうぜ!)
俺は耳を疑った!
嶋から誘われたのは初めてだったのでとてもびっくりした!
でも何かとても嬉しかった。そして俺はこう答えた。修(おう!)
嶋も嬉しそうな顔をしていた。
そして、それを棕兄が遠くから見ていた事は知るまでもなかった。
そして俺はその後友達も増えて小学校生活を楽しく過ごす事が出来た。
小学校編終わり