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あマゾねすっ!  作者: 月見
17/17

第17話「2周年を迎えたわよ!」


 生徒会室にて……


「私たちのこの作品『あマゾねすっ!』は9月1日で2周年を迎えたわよ! なかなかここまで続けていると感慨深いものがあるわよね……」

「わかるよ天音ちゃん。私もみんなと長いこといるから素直に喜びを分かち合えるもの」

「俺の筋肉も喜びを感じているぜ」

「モル兄の言ってることはよくわからないけど、僕もたまにはこう言う羽目の外し方も悪くないと思ってますよ」


 すると突然生徒会室の扉が勢いよく開かれた。

 そこにいたのは楠木くんと女子3人組の姿があった。


「この作品が2周年って本当ですか!?」

「聖奈様と出会って2年の歳月が経ったんですね……」

「……あれ? それにしては私たちまだ学年とか変わっていないような……」


「「「………」」」


 サイドテールの西条さんがふとそう口にし、その場が凍りついたかのように静かになった。


「この小説はギャグ小説だから私たちは何かない限りずっとそのままよ?」


 沈黙の中、天音がメタな台詞を口にしていた。


「なんだ……てっきり私たち留年したかと思っちゃったわ」

「ハハハ、それを言ったら先輩たちも全員留年してることになっちゃうよ」

「それもそっか」


 その場が笑いに包まれてゆく。


「それじゃあみんな準備いいかしら?」


 天音の発言にみんなが頷く。


「「これからも『あマゾねすっ!』をよろしくお願いいたします!」」


 そうみんなが言っていた。

 ……わたしを除いて。


「待て待て待て!!!」


 あまりの展開に理解が追いつかないわたしはすでにツッコミを入れる体制になっていた。



「2周年はまあわかったけど! この作品半年近く投稿されてないからもうみんな忘れてるよ!?」

「そんなわけないじゃない。多分どっかにこの作品の続きを心待ちにしていた人が多分1人くらいはいるんじゃないかしら?」

「めちゃくちゃ不確定要素じゃん!? それで2周年告知とかよくできたな!? いや待てよ……もしかして前回から2周年までのスパンをわざと開けていたってこと?」

「いえ、それは全くの偶然よ」

「意図的じゃないんかい!! はぁ……まあ久々に投稿されたってことはこっちの投稿頻度も上がるってことだよね」

「多分思い紡ぐ道標(あっち)の話が終わるまでこっちの投稿頻度はほぼないと思うわよ」

「……そう」


 確かにノリと勢いだけではじまった話だし仕方ないといえば仕方ないのかもしれないけれど、ちょっと寂しい……。


「ほら、聖奈も難しいこと考えてないで一緒に楽しみましょ」

「……そうだね」


 考えるのが面倒になってきたわたしは考えるのをやめ、すでにパーティー気味になっている生徒会室で2周年を迎えるのだった。


 『あマゾねすっ!』をこれからもよろしくお願いいたします。


 そう心の中で思う聖奈だった。


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