表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頑張れ田中くん!  作者: エロゆうや先生
クラスメイトのガチホモ坊主がくそえっちサキュバスに転生したので、何も問題なくなった件
8/16

また仲間が増えた!(泣)

朝日の眩しさから目がさめる。結局俺は朝まで眠ってしまっていたらしいな。


ん?んんん?


なんでお前まで爆睡してんだ変態騎士ぃぃぃぃ⁉︎


「おい起きろ!」


俺はけいちゃんの股間を蹴り飛ばす。顔面蒼白になったけいちゃんは内股で俺から距離を取っていく。異世界2日目にして俺たちは緊張感皆無だった。

俺もけいちゃんも異世界生活初日かつ、モンスターもいるであろうこの森の中でよく爆睡できたな。これは隠キャの隠しスキルなのかもしれない。


「朝食食べたらすぐにオークの村に向かって出発するぞ」


村に向かう途中で俺のユニークスキルについても詳しく知っておく必要もあるな。


変態騎士(けいちゃん)に対する不安もあるけど、なんとか無事にたどりつけますよーに!





なんか無事にオークの村にたどり着きました☆


道中様々なモンスターが襲ってきたのだが、


「轟け。俺のユニークスキル!天地雷鳴(てんちらいめい)!」


「プギィィィィィ」


……そう。けいちゃんのユニークスキルで敵対したモンスターを片っ端からぶっ飛ばしていた。けいちゃんのユニークスキルの力は、天を切り裂き大地を砕く。さらには雷を剣に纏わせると極大サイズの斬撃を飛ばしていた。そして敵のどんな攻撃も、全身に薄く張られた不可視の防御結界によってことごとくを蹴散らしていた。


なんでこいつばっかり異世界でいい思いしてるんだぁぁぁぁ!どうして俺とここまで違うんだ……。頼むから「脱糞ソムリエ」と呼ばれていたあの頃のお前に戻ってくれ……。


そんでもって、結局道中では俺のユニークスキル、強化感覚センスエクステンションをためす機会もなかったしな。


くそ!せめて、せめてえっちえちサキュバスたんにもう一度会わせてくれ!

もう中身があのガチホモ坊主でも気にしない!頼む!淫夢を俺に与えてくれ〜!


俺が一人頭を抱えて悶えていると村のオーク達が集まりだし、今までの経緯を話すと涙を流しながら俺とけいちゃんを歓迎してくれた。


村のオーク達と話していると、明らかにオークには見えないが、“見覚えのあるガタイのいい男”が近づいてきた。あ、あいつは……‼︎


「…………たつお……か?」


「なんでお前がここに⁉︎というかあのえちちちサキュバスちゃんの姿はどうした!俺のドえっちサキュバスちゃんを返せ!」


なぜか異世界に来る前の姿で現れた「としまさ」に泣きながら叫ぶのであった。





一時間程経ってオーク達はそれぞれの家に帰っていき、としまさとけいちゃんと残っていた。そして俺はとしまさの登場から未だに泣き続けていた。


「サキュバスちゃんをがえ“じでぐれぇぇ」


「さっきから何を言ってるんだ?俺は『インキュバス』だぞ」


ん?インキュバス?


「お前こそ何言ってるんだ。インキュバス?」


「というか俺は自分がサキュバスだとは一度も言ってないぞ。あのサキュバスの姿は俺のユニークスキル、幻惑術(セディキュレーター)でつくった幻だぞ」


「なんでお前はそんな残酷なことを……⁉︎」


こいつまさか、サキュバスの姿で男を釣った後、インキュバスとして襲うつもりなのか?なんて酷いやつなんだ……。


「見損なったぞ、このインテリガチホモ野郎がッ……‼︎」


「おいやめろ!俺がホモだとバレたらどうするんだ!まだ堪能したいんだ!そう、あのオークちんp「うるせぇぇぇぇぇぇ」


こうしてさらに変態の仲間を増やした俺たちは村の空き家に泊まらせてもらうのであった。





夜通し行われた歓迎会のおかげで絶賛寝不足だが、今日は本来の目的だった情報収集のために村長オークさんの家に集まっていた。


「まさか異世界から来たとな?そして元の世界に戻りたいと。そうじゃな、もし手掛かりがあるとすれば、この村から北にずっと行った先にある『筋肉王国(マッスルキングダム)』へ向かうのが良いじゃろう」


「なんだその頭がおかしそうな国は」


「『筋肉王国(マッスルキングダム)』はこの世界で一番の大国ですじゃ。そして『筋肉王』とその配下である『四筋』は凄まじいほどの力を持っていて、その力の一つに“時空を超える力”というものがあるそうじゃ」


この世界大丈夫か?頭おかしいやつしかいないんじゃないだろうな。


「というか、『筋肉王』は王様ってことで想像できるけど、『四筋』ってなんだ?」


「素性などは一切わからないが、王に次ぐ実力者として“四人の皇帝”とも呼ばれている者たち。名前はそれぞれ、【灰筋(はいきん)】オシリス、【凶筋(きょうきん)】アナルーク、【沸筋(ふっきん)】コーモン、【脳筋(のうきん)】ケツアゴスの四人じゃ」


……まじで頭おかしすぎるぞ。でも元の世界へ帰るためには行くしかないよなぁ。

もしやばくなっても変態どもがなんとかするだろう。


その後も筋肉王国(マッスルキングダム)への行き方なども教えてもらった。




「色々と教えてくれてありがとう。とりあえず筋肉王国(マッスルキングダム)を目指して出発するよ」


「またいつでもきておくれ」


こうして俺たちは筋肉王国(マッスルキングダム)を目指してオークの村を後にするのであった。


だけどこのときの俺たちは異世界にきているという実感がまだ足りていなかったんだ。


まさか旅の途中であんなことが起きるなんて。




次回! 変態三銃士結成!



ガチホモ坊主が仲間になったよ!


貞操守れ田中くん!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ