表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頑張れ田中くん!  作者: エロゆうや先生
クラスメイトのガチホモ坊主がくそえっちサキュバスに転生したので、何も問題なくなった件
3/16

エルフに会ったよ~~。

前回、オークになってしまった田中くん

このままどうなっちゃうの!!!????


あれから、俺は自分がこの醜い姿になってしまったという事実を受け止めきれず、放心状態で何日も森の中を彷徨い続けた。

 もう何日も何も口にしていない。そして、歩けど歩けども一向に森から抜け出せなかったのである。

「もう、疲れた。限界だ」

俺はすべてを諦め、大木の根元で横になっていた。

「もう、俺死んじゃってもいいかな~」

こんな森の中で、いきなりオークされて放置されるし、誰も見つからないから助けも呼べない。もうどうとでもなれとやけくそになった俺は目を閉じ、うたた寝をしかけてしまった。


そのとき、ヒューンという空気を切り裂くような音とともに、何かが俺の耳もとをかすめた。その物体が通過していた方向に顔を向けるとそこには、木に刺さった矢があった。

え?????俺、殺されるの?????



「まずい、オークに気づかれたぞ。逃げられる前に絶対に仕留めろ」


張りのある女の声が、森全体にこだまして響き渡る。馬の蹄の音がこっちに向かって近づいてくる。少なくとも、数が10はありそうなくらいの馬の大群がこっちに近づいてきているのがわかる。

やばい、早く逃げないと俺の命がない。

俺は森を歩き回ったせいで残り少ない体力を振り絞り全力で駆け出した。

さっきまで死んでもいいとか、思ってたけど、こんな死に方はやだよぉ~~~。

 すぐ後ろを振り変えると馬に乗った人影の集団がすぐそこまで近づいていた。

馬に乗っている集団は人間のようだったが、やや耳が尖っているように見えた。

あれってもしかしてアニメとかゲームとかで見る森の民、エルフってやつ??

俺は木の根をよけながら走っていた。自分の走るすぐ横を放たれた矢が高速で通り過ぎていく。

あっ!!!!!

首元に命中しそうだった矢を、自分でもびっくりするほど華麗に避ける。

だが、次の瞬間に起きたことは信じられなかった。

避けたはずの矢が軌道の先を再び自分の首元に戻して、向かってきたのだ。さすがに、今度の矢は避けられるはずもなく、首筋に突き刺さってしまった。

………………痛い。

意識が霞んでくる。どうやら、矢の先には麻酔薬が塗られていたようだ。

あっという間にエルフの集団に追いつかれ、四方を囲まれてしまう。

「こいつを捕らえろ」

馬から降りてきたエルフたちに俺は縄で縛られ、あっという間に身動きがとれなくなってしまった。にしても、さっきの不可解な軌道を描く矢は何であったのだろうか………。

「単独行動なんて間抜けだぜ、こいつ」

女のエルフが言った。こいつ、エルフのくせして、めちゃめちゃ香水くさいぞ。

ん?どっかで嗅いだことがあるぞ。そう思っていると、

「早く、こいつを街まで連れてくぞ」

次の瞬間、女エルフの右ストレートが俺の眉間に飛んできて、俺はむなしくも即座に脳震盪を起こして気を失ってしまった。


あわわわわわわわぁぁっぁあぁぁ

エルフに捕まっちゃったよぉ~~~。

絶体絶命、大ピンチの田中くん!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ