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竹内緋色帖  作者: 竹内緋色☆えたーなる
6/17

2018.12.17 23:50 今日という日が今になり

2018.12.17 23:50


 もうすぐ今日という日が終わりを迎える。そして、明日が今日に変わる訳だけれど、それは基準として――

 長くなりそうなのでやめておく。

 眠たいようで眠たくないような奇妙な感覚である。実は多分21時頃から先ほどまで寝ていたわけだが、目が覚めて、もう一度寝ようにも心臓の鼓動がうるさくて眠れなかった。

 昨日あたりからなんだか心臓が高鳴っている。恋の予感――とかだったらいいが、そんないいものじゃないだろう。多分、カウントダウンが始まった。私の命のカウントダウンが。

 でも、体は活性化しているような気がするので、もしかしたらよくなっているのかもしれない。でも、なんだかなぁ。酸素はあまり行き渡っていないようなのだ。

 私は現在、最悪のゲームに席を置いている。

 まあ、抽象的な表現なのであるが、これは誰かが死ぬまで終わらないゲームだ。

 今回、誰かが犠牲にならないとそれは成し遂げられない。

 私が卒業できなくなるくらいならまだマシな方で、最悪私は、命を落とすだろう。それを私は強いられている。

 だが、死への恐怖は薄い。そりゃあ、怖くないわけではないし、死ぬのは苦しいから嫌だし。でも、他の誰かが犠牲になるくらいなら私が犠牲になる方がいい。

 どちらにせよ、この身体では長くは生きられまい。大したことない病気――重度の貧血程度でも、多分、内臓に影響は出るだろう。というか、出始めている可能性は高いと思う。

 そもそもに、痔程度で重度の貧血となり得るのだろうか。

 急に寒くなったとはいえ、出血もなくなり、鉄分を処方された錠剤で摂取しているのに一向に直るどころか貧血があったしているように感じるのはどういうことだろうか。


 とうとう、明日は今日となり、今日は昨日となった。

 心臓がばくつきを覚えるたび、これほど苦しいのなら自分で命を絶とうかと考えたりもした。でも、怖いから、無理。何が怖いって、私が世界との接続を失ってしまうから。私が消えた後の世界がとっても心配だから。

 できれば誰も苦しまず、迷惑がかからないタイミングで命を終えたいのだ、私は。



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