表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第三層エリア 【彷徨える囚人たちの願い事】
82/856

女神の加護と真野ちゃんの話

 ザッハークが倒され、女神アテナが私たちの目の前に現れた。


 『ありがとうございます。ザッハークはもともと神獣だったのですが闇の瘴気にあてられ魔獣化してしまったのです。危なかったところをありがとうございました。ささやかですが私から加護を授けます』


 《女神アテナの加護を取得しました。

  効果:秀でているステータス10%アップ》


 うわ、まじか。

 私の場合今は魔力が一番秀でているから……たしか613だから……。精霊王ってすんごい魔力もってるんだなと思っている。いや、相変わらず防御は紙なんだけど……。

 えっと、計算すると674か。レベル40になってこれってめっちゃ高くないか?


 『七つの王のみなさん。ありがとうございました』


 と、女神アテナは消えてしまった。

 残された私たちは少し話した後解散したのだった。





 正直、私は記憶がない。

 あのザッハークが蛙だった……ってことは覚えているんだけど、いつの間にか倒れていたって感じ。どうやって倒したんだろう……。


 まあ、考えていても仕方ないか。

 

 次の問題に移ろうか。


 「お姉さま! 惚れました! ついていきます!」


 なんだか機械王のマシュマロさんがついてくるんですけど……。

 惚れたってどこにだろう。私なんかふつうだよね?


 「あ、あの、私これからログアウトを……」

 「そ、そうですか! ならその前にフレンドになりましょう!」


 《マシュマロさんからフレンド申請が来ました。承認しますか? はい/いいえ》


 「お願いしますよ! ね? ね? いいでしょう!? お願いしますよぉ~!」


 推しが強い! 強いよこの子!

 思わずはいを選んでしまう。


 「ありがとうございますー!!」


 と、元気に去っていった。

 なんだったんだろう。いい子そうだけどめちゃくちゃ推しが強すぎてちょっと苦手かもしれない……。いや、真面目そうで純粋そうだけどさ?


 ……いいや。ログアウトしよう。







 ヘッドギアを外し、一階に降りる。

 美鈴は部屋でゲームをしていたし、邪魔するのもだめだろうな。一階でゆったりしていることにしよう。

 宿題でもしてようかと思ったけどなんか疲れているしそんな気分じゃないっていうか……。夜やろうかな。夜更かしは美容の敵だってお母さん言ってるけど私美容とか気にしてないし。


 昔苛められてたし肌とかケアしてもすぐ荒れてたしね。


 『真野ちゃんそういえば今話題のあのゲームやってるんだって?』

 『A2Oですか? はい。CMにもださせていただいてますし趣味でもやらさせていただいてます』


 トーク番組で真野ちゃんが出ていた。

 もちろんこのためにログアウトしたというのも理由ではある。


 『何という名前でやられているのでしょう?』

 『秘密ですよ』

 『そうですか……残念です』


 司会が残念そうな顔をする。

 困らせるんじゃない! 真野ちゃんを!


 『まあ、それはおいておいて。仲のいいフレンドとかできました?』

 『そこまでぶっちゃけるんですね。まあ、できましたよ。そもそもフレンド自体一人しかいないのでその人と楽しくやってますね』


 ……一人だけ?

 ということは、私だけってこと!? やったあああ! 嬉しい!

 ふっふー。私が真野ちゃんのフレンド……! ありがたやありがたや。神様に感謝しないと……。ゲーム内で真野ちゃんとめぐり合わせてくれてありがとう……。


 『その子には私が真野ちゃんと明かしてますね。広めないでいてくれてますし助かってますよ』

 『ほほう。口が堅いんですね。その子。その子とは現実でも友達なんですか?』


 司会! そんなことを聞くな!

 もし友達じゃないって言われたら……私は死ねる可能性があるぞ! たった二回くらいしか現実で会ってないのに友達面なんてできるかよ!


 『はい。友達ですよ。二回しかあったことはありませんが私は友達だと思ってますよ』


 ま、


 「真野ちゃあああああん!!」

 「うっさい! 美咲!」










80話くらいにしてままん初登場。しかも1セリフだけ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ