慰労会 ②
私はオレンジジュースを飲む。
「俺の功績をほめてくれてもいいじゃねえかよぉ……」
ロトはぐすんと泣いて、マーヤはそれを気にせず飲んでいた。
慰労会といってもただ打ち上げみたいなもんだなー。まぁ、大体そういう名目だろうけど。でも、この料理美味しいな。プレイヤーが出店した店らしいので美味しさもプレイヤー次第なんだけど……。
「相当料理上手いなこのプレイヤー」
味付けもしっかりしているし、調理に多分無駄がない。
冒険的な味付けもしていないところをみると堅実な人のようだ。
……なに慰労会そっちのけで料理の評価してるんだろう。
「ロトさんってそういうところなくせば結構モテそうなんだけどな」
「残念過ぎるイケメンということだ」
ロトの顔は悪くないけど、俺かっこいいことしたアピールが露骨でちょっとうざい。
その性格の残念さが多分カッコよさを相殺してウザく思わせてるんだろうなぁ。黙ってればかっこいいんだよ。黙ってれば。
「男は一歩引くべし。自分で誇るのは逆にかっこ悪いよ。あくまで私としての観点からだけど」
自らの功績を誇りたいのはわかるけど、露骨に誇るのはうざいんだよね。
「女子からしてかっこいい男ってのは?」
「うーん。とりあえずスマートな行動、露骨に態度に出さないことかな」
「ロトと真逆の人物か」
「ぐふぅ……」
ロトは不憫だなぁ。
私は背もたれに寄りかかり、オレンジジュースを一口飲んだ。こういうこともたまになら悪くない。
「ククク……。プギー。私とオカルト談義をしない?」
「UMAの話しなら負けません!」
「そっちのジャンルも一応イケるわ。ククク……。プギーは謎が多いけれど……仲良くなれそうね」
「はい! 前々から仲良くしたかったですよ!」
ミソギとプギーってちょっと怖い。
プギーの生態って謎だし何してるか予測もなにもできないし……。それにミソギはミソギで滅茶苦茶怖い。ものすごくホラーな人だから。
この二人はちょっとしばらく関わらないでおこう。特にミソギはホラーに磨きがかかっていそうだ。
「おうニル! 今度手合わせしようぜ?」
「え、えっと、僕ごとき勝てないと思いますけど……」
「勝てるかどうかの問題じゃねえ! やりたいかどうかで答えろ!」
「えっと……や、やりたいです!」
「よくいった!」
あっちはガガトツがニルに詰め寄っている。
ガガトツはバトルホリックになってしまったか。ワーカホリックならぬバトルホリック。なんともニルに迷惑だ……。
でも、ニルも嫌そうではなさそうだなぁ。
男同士の友情って感じがすごい。
「……また俺一人?」
「マグダッド……」
そういえばいましたね。マグダッドさん。
明日の更新あるかわからんす…。寝落ちしてた…