絶望との戦い ④
先に言っておくと明日の更新は多分なくて、明後日も怪しいところです……。
みんなが魔物と戦っている。
私とアルテナ様は隕石の破壊を行っていた。飛行し、隕石に近づいて魔法をぶつけて粉々にするというだけなんだけど、如何せん数が多い。
地上ではミカエルたちが光を与えている。その姿にアルテナ様は感心していた。
「こんな対症療法やっててもキリなくないですか」
「そうですね。根本をどうにかしないと……。私が何とかしますので、ミキ様なんとか持ちこたえておいてください。この場を離れます」
「わかりましたあ!」
アルテナ様が去っていった。
とりあえず分身を作っておこう。数が多いから素早くやっていかないと地上に落ちる。広範囲の魔法をぶつけることにしようか。
ああ、魔力がどんどん減っていく。
やはり開けてはいけない箱だったパンドラの箱。
そういえば、パンドラの箱は底のほうに希望が詰まっているとかそんな話を聞いたことがある。それが必要なのかもしれないけどさぁ……。
というか、これ作ったのアルテナ様なんだよな……。
と、そんなことしてるとチリンからメッセージが届いた。
『ねえ!? 何起きてるの!? ログインしたらなんでこうなってるの!?』
いや、パンドラの箱開けたんです。
そういうことを伝え、どこもかしこも戦いだっていうとチリンはやってやんよ! といってメッセージが途絶える。
多分半泣きだろうなぁ。なんて思いながらも私も隕石の対応に追われていた。
「この数はさすがにきついっすねえ! 何個か地上に落としそうで怖い」
今のところうち漏らしはないけれど……。
数があまりにも多くて少し間にあってない状況だ。
「ミキ、手助けは?」
「ほしい」
「わかった」
天使のマーヤはナイフを複数構えた。ナイフには何やら札が付いている。起爆符……。あれはナイフにしかつけられないやつだな。
それを複数用意しているということは投げナイフか!
マーヤはナイフをどんどん投げていく。器用なものでナイフは隕石に突き刺さるとそのまま爆発し、隕石が粉々になる。
「マーヤ流石!」
「いいから。さっさとケリつけよう」
「ごめん……」
マーヤの手助けは正直有難い。
私は自分の羽根をちぎり、魔力を回復させてまた広範囲の魔法を隕石にぶつける。早くアルテナ様何とかしてくださいよ! さすがに何時間も続くと私も、他のみんなも限界に近いんですからね!
私は、アルテナ様が早く何とかしてくれることを願いながらも魔法を撃ちつづける。隕石は多分無限湧きだろうな。開けてしまったパンドラの箱自体をなんとかするってことなんだろうか。
どうなのかはわからないけどとりあえず頑張る。