絶望との戦い ③
ポケモン新作ね、買うことは決定したんすよ。
メガシンカないのかよ…!作者の愛用しているクチートがっ…!実質下方修正…!
まぁ、可愛いんで許す
魔物の数は、相当だった。
英雄たちや、天使は魔物をどんどん殲滅していくけれど数が減りそうにない。数の圧倒的暴力に襲われ、ダメージを追っていっていた。
開けてしまったパンドラの箱は絶望をもってやってきていた。
「はああああ!」
アーサーはエクスカリバーを構えてどんどん敵を切り伏せる。
「はぁ……はぁ……」
クー・フーリンは息を切らしながらもゲイボルグで貫く。
ランスロット、オズも堅実に戦っていた。アリスは鏡の国の兵士を動員させながらも必死こいて戦っている。ただ、みんなの表情には笑顔がなく、絶望しているような目だ。諦めてはいないけれど、絶望をしている目だった。
「いくらなんでも多すぎひんか!?」
「そうね! 凍らせがいがあるわ!」
「フブキ来とったんかワレ……」
魔物、妖怪組はなんだか余裕そうにはしているが。
そして、悪魔組はというと。
「くそ……! なんでこいつらこんなにつええんだよ! 老がい共は隠居していればいいだろうに!」
「ふはははは! 腐っても大罪! 我らに敵わないなど魔界も落ちぶれたものだなぁ! なぁ、サタン」
「まったくだ! ほら、オレを楽しませろよ! じゃねえとキレるからなああああ!」
「まったく……。熱いねぇ二人とも」
悪魔組もまったく問題はなさそうではある。
七つの大罪のうち五つが集まっている。まぁ、各々が実力はあるので悪魔も苦戦することは間違いなしだった。
むしろ、もてあそばれているのが悪魔だった。
「ミカエル、余裕か?」
「ぜんぜん! こんなのでへこたれるわけないでしょ! 最近は体力アップの筋トレもしてるんだからねえ!」
「そうか。流石だ」
「そろそろあの技いっちゃう?」
「あれか。いいぞ」
ルシファーとミカエルは空に舞い上がる。
そして、魔物を見下し、高らかに宣言した。
「魔物どもォ! 今から下すは裁きの鉄槌! 罪から逃れたいならば今すぐ立ち去ることだなァ!」
「魔力、全開放」
ルシファーの翼が大きくなる。
ミカエルも全開放し、二人の翼は空を包み込んだ。そして、聖なる光が上空から降り注ぐ。
「天使が見せる光は邪を打ち消すもの。さっさと消えろ、吹き溜まり」
ミカエルとルシファーは地上に光をもたらした。
魔物が、チリとなって消えていく。光だけで何万と蹴散らしていた。その光は、アーサーたちのやる気にもつながる。希望の光のよう見えたからだった。
他のプレイヤーもその光を見て、気を引き締める。絶望なんかに屈してはいない。希望の光が見えた。
「ミカエル! 仕事もしないで何を……! って、へ?」
ウリエルが仕事をさぼってるミカエルを連れ戻しに来ると、地上に何が起きているかわかんないようで首をかしげていた。
「何が起きてるの!?」
「うわー、すごい戦いですねー」
「騒がしいと思えば……ミカエルとルシファーさんはなんで私たちに声をかけないんですか?」
ガブリエル、ラファエルも合流した。
ラファエルは、ふふっと笑い、ミカエルとルシファーに魔力を分け与える。ガブリエル、ウリエルは天使としての光を見せることにした。
何が起きているのかはわからないが一大事だとは思ったらしい。
「うふふ、魔力回復は任せてくださいね」
ラファエルはそう笑った。