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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第十層エリア 【因縁と怨念の交差】
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アルテナ様の授業見学 ②

 アルテナ様と剣を交わす。


「アルテナ様剣術出来ないの嘘ですよね!?」

「嘘じゃありませんよ。見様見真似です」


 見よう見まねでできるんかい!

 アルテナ様は素人というにはなんだか上手い感じがした。私も剣術は知らないし、スキル補正もなにもないから剣を使うときは我流だけど……。鍛えてもいいかもしれないな。

 でも、今は私は普通にど素人。


 私の剣がはじかれた。


「降参ですアルテナ様……」

「ふぅ」


 アルテナ様は勝ったという顔をして、にやりと笑う。

 私はため息をついた。


「授業の邪魔してすいません。では……」

「あ、ああ」


 先生方みんな、固まっていた。






 次に訪れたのは上位クラスだ。

 平民が多いクラスでもある。貴族もいるけど子爵、男爵ぐらいしか入っておらず、また、その貴族も貴族至上主義という輩が多いらしい。

 なので自分は貴族だと言い張る輩が多いとか。嘆かわしい。


「うわ、めちゃ可愛い女の子じゃん」


 と、一人の男子がアルテナ様に近寄っていた。


「今夜暇かい? 俺貴族だから裕福な生活したいと思わない?」


 と、アルテナ様を口説いていた。

 アルテナ様は気づいていないのか無視をしている。自分に話しかけられているって思ってないんだろな……。

 無視していることがその貴族を逆なでしているらしい。だんだん怒りの表情になっていくのがわかる。


「てめえ! ちょっと可愛いからって無視しやがって! 平民如きが貴族に逆らうなど……!」

「あ、私に話しかけてたんですか?」

「こんにゃろう……!」


 その貴族はすぐに護衛を呼んだ。

 そして護衛はアルテナ様を貴族の命令で襲わせる。護衛は剣を抜き、アルテナ様に切りかかった。クラスの中に「きゃあ!」という女性の甲高い悲鳴が聞こえる。みんな斬られたかと思っているだろうけど……。アルテナ様だぞ。


「……いきなり喧嘩吹っ掛けてくるとはいい度胸ですね」


 アルテナ様は素手で剣をはじき、剣を折る。

 折られた剣を見て、護衛は驚いていた。


「素手で剣を折った……?」

「脆い剣ですね。私がプレゼントしてあげますよ」


 と、剣を一つ創り出し、護衛の足下にぶん投げた。

 護衛は思わず転んでしまい、涙目で逃げていった。残された貴族は、化け物を見るかのようにアルテナ様を見ている。

 アルテナ様はその貴族を睨んだ。


「ひい!?」

「男性として恥ずかしくないんですか? 無視されただけで襲わせるなど……。この件は実に不服でした。王に報告させていただきます」

「は、はぁ!? 王に気軽に謁見できると思う…」

「私はできますよ。アルテナですから」


 と、いうとその貴族はほへ? とわからないような声を出し、逃げていった。


「では、私は報告してくるので。ミキ様、残りのあんまんです」


 ああ、ピザまん全部食べたんだ……。













次は王視点かな?

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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