第二回 種族限定イベント開催②
精霊樹のほうから声が聞こえる。私たちは一斉に精霊樹を見るとひとりの女性が立っていた。
『私は女神アテナ。七つの王たちよ。集まっていただいて感謝いたします』
女神アテナ? それってギリシア神話の神様だよね?
ゼウスとかいるのかな。ヘラクレスとか。
「俺らが集められた理由はなんだ」
「直球過ぎるよトロフィ」
「要件は手短に。無駄な話はしないんだ俺は」
女神アテナはこほんと咳払いをした。
そういえばなんだけど、前にもカーリっていう邪神いたよね。あれって元ネタはカーリー? 破壊神だし邪神っぽいといえば邪神ぽいな。
『こほん。なら、用件を手短に言いたいと思いますね。私の用件は一つです。七つの王が一体となりモンスターの”ザッハーク”を倒してほしいんです』
「なっ!? それって第二層で確認できているユニークモンスター!? あれは倒せないはずじゃ……」
『はい。本来では無尽蔵の体力があり、また攻撃を受けたら回復しました。ですが私の力で弱体化させました。そのまま倒せればよかったのですが私は戦闘が得意ではないので貴方方におねがいする所存です』
ユニークモンスターがいることはわかんなかったけど倒せなかった敵が倒せるようになったのか。
『私を助けると思ってください。報酬は……私の加護をさずけましょう」
アテナの加護?
「わかりました。俺やりますよ」
「俺もやろう。強いほうが相手には不足ないからな」
「プギーもやる! 面白そう!」
「俺もやるぜ! 強敵じゃああああ!」
「……(こくり)」
「あのー、私はレベル低いんですけど……」
「「「「「「……だれ??」」」」」」
みんなも知らないのかよ!
「あ、名乗っておりませんでしたね。私は機械王のマシュマロです。固いのに柔らかいって意味不明ですよね」
「ああ、どうも。精霊王のミキです」
「俺がロト。こっちトロフィね。俺が勇者でトロフィが魔王」
「プギーは妖精王だよっ」
「俺は獣王のガガトツだ! そして不死王!」
「……どうも。ミソギです」
というか七つ目の王って機械王……アンドロイドキングか。
「それで私始めたばかりなのでレベル足りないです。十三、くらいですし」
「なんとかなるぜ! 気合いがあればな!」
気合いあっても無理なものは無理のままなんだよなぁ。
「で、ですけど参加しますね。その、私以外は賛成みたいなものですし反対意見述べにくいです」
「そうか。だが、訂正させてもらうぞ。まだ一人答えてないやつがいる。なぁ? ミキさん」
発言してないのバレた。
いや、まあ、どっちでもいいんだけど…。ほら、長いものには巻かれろっていうし……。
「やりますか。というか、私に聞かなくてもよかったのに」
そういうと、みんな喜びの声を上げた。
書いているときに寝かけました。寝不足でつらいです…