クリマソーサラー学園の制服
ゲームにログインすると私の装備のことに気が付いた。
PKされたときに、全ロストしたんだろう。プレイヤーに殺されたら、装備されているものはその場にドロップしてしまうということだ。
「……装備ないけどどうしたの」
ログインした真綾がそう尋ねてくる。
装備を失った経緯を話すと、真綾はため息をついて私に一つの装備をくれた。鑑定してみるとそれはクリマソーサラー学園の最高位制服と書いてあった。
最高位制服とは何ぞや?
そして、受け取った装備を着てみると……深緑の服にズボン、そして帽子。それは軍隊にいるかのような。軍隊の将校の服だった。ボタンが三つ前についており、ベルトもある。
日本の将校服……ではなく外国……ナチスに近いデザインだ。
な、なんていうか……くすぐられる。これ、いいな。軍服って意外と好きなんだよ。
「……将校だね」
「これが制服とか……。いや、ある意味制服だけど」
但し学校の制服ではないが――
まあかっこいいのでよしとしよう。
「というか真綾なんでこれもってるの?」
「前にクエストやったらお下がりだってことでもらった」
「もらえるんだ……」
初耳だ。
それより、すごいかっこいい私。最高位制服っていうのが気になる。もしかして学園の制服でランク付けでもされているのか?
その基準などもろもろ気になるところがあるけど……。でも、この制服がかっこいいので無問題です。
「マーヤは制服持ってる? 持ってるなら学校内探索しようと思ってるんだけど」
「持ってない。今からでも買える?」
「たぶん仕立屋に材料とかあるし大丈夫だと思うよ」
今日から作れると豪語したじいさんがいるので多分大丈夫だ折る。
私と真綾は制服を買いに行った。
結果的に言うと制服を買えた。
真綾も将校服のような制服……最高位制服に着替えさせた。本来、転入や編入になると通常位制服を与えられるらしい。現実世界でいう学ランとセーラー服。
そして、最高位制服はあまり着れる人が少ないらしい。なにか秀でたものがないとこれは着れないようだ。
「似合ってるよマーヤ」
「……軍服ファッションも悪くないね」
真綾は満足そうに髪をいじる。毛先をくるくるしたりしていた。
「それじゃ、いきますか! 初めてのこの世界の学校へ! クリマソーサラー学園へ!」
私は学園に足を向ける。
そして、門の前で守衛に止められたけど、制服を見て中に入れてくれた。編入したいと告げたので編入試験が行われることになったのだった。
なるべく殺さないよう気を付けます。
ちなみに次回作も主人公女性だったり




