制服を作ろう ①
最近スランプ気味
どうしたら入れるのか。
まず考えてみるのは変装だ。学園の制服に身を包んで中に入れないか、多分だけど制服着ていないと中には入れない仕組みなんじゃないだろうか。
そう思って仕立屋を探してみると服の仕立屋と描かれた看板が目に入ったので入ってみる。
「いらっしゃいませ」
なんとも老齢のおじいさんが出向かてくれた。
「あの、クリマソーサラー学園に転入したいんですけど、その制服って取り扱ってますか?」
「クリマソーサラーの制服? 扱ってはいるんじゃけど……」
なんとも歯切れが悪い。
「その、今は作れんのじゃ。困ったことが起きてのぅ」
「困った事?」
おじいさんは頭を掻く。
その困った事を解決しない限り制服は手に入らないんだろう。そう考えると入る方法は制服を着ていることが前提になるのかな。
私は困ったことをおじいさんに聞いてみることにした。
「制服は儂が作っとるんじゃ。服縫い機で縫ったりなどしての」
服縫い機……? ミシンの事か。
服縫い機って言わないだろミシンの事。まあそれはおいておこうか。
「その時に使う服縫い機が壊れての。修理業者を呼んだんじゃが道中魔物が通せんぼしていて来れないそうなんじゃ」
「そいつを倒してくればいいんですか?」
「それだけじゃ足りぬのよ」
《クエスト:通せんぼ魔物を討伐せよ! を受けますか?》
《クエスト:制服の足りない材料 を受けますか?》
ふ、二つ?
「制服を作る素材が取れる場所も魔物に占領されてしまってのぅ。材料もないから服縫い機が直ったとしても作ることは不可能なんじゃよ」
材料か……。
この二つをクリアしない限り、学園の中に入れないらしい。
「じゃあ、その魔物倒してきますよ。そうしたら作っていただけますか?」
「もちろんじゃ。頼めるか……?」
「任してください」
私はない胸を叩いた。な、ない胸を……。
それにしても制服に身を包まないと入れない……。それはなんだか複雑だなぁ。そもそも、学校というもの自体にいい思い出がないから制服と聞くと少し嫌になる。
まぁ、それはおいておいてどこに出没したのか、それだけ聞いておこう。
「おじいさん魔物はどこにいるの?」
「えっと……素材は西の森の泉の近くじゃ。通せんぼしているのは北門の……」
北門の道に一匹と、西の森の泉にいる。
総距離でいうと北門が一番近いな。私はおじいさんにじゃあ倒してくると伝えて、飛行スキルを使った。そして、北門にまで向かうと門番に止められる。
「ここから先は身分証を提示したまえ!」
「身分証?」
そんなの必要か?
この異世界の冒険者ギルドカードじゃダメなんだろうか。そう思って差し出すがどうやらダメらしく返された。
身分証が必要って……。まずは身分証を手に入れるとこからかよ。
次の作品の主人公の名前とかもう考えついている!
今更言うけど美咲とかはなんとなく可愛いから付けた。次の作品の主人公はちゃんと由来ある。
主人公組は完成したとして世界観とかもいろいろ決めなくては…。
あとがきにキャラの名前の由来とかいていこうかな?




