ハチの回復
すいません、短いです。あと、多分これ一話です。眠くて頭回らない作者を許して
ハチの心のケアも大体終わってきていると思う。
であったころと比べて楽しそうに笑っていた。もう、十分生きる希望くらいは与えられたと思う。だからそろそろ私も次の階層……第十層にいかないとな。
「ハチ。ちょっと私たち先のエリアに行ってみてもいい?」
「……えっと」
「そろそろ別行動しようか。私もちょっと先進めてみたいんだ」
「……はい。残念ですけど……。でも、ありがとうございます」
ハチは頭を下げた。
根は純粋だし、私のように人間不信にはならなかった。それは褒めてもいいと思う。私のことを信じてくれた彼女。とてもいい子だったと思う。
「……一人で大丈夫?」
「……わかんないです」
不安げに答えた。
一人でやっていけるのか不安なんだろうな。ゲームでも、現実でも。だからこそ、声が小さくなっていくんだ。
一人は嫌ではない。独りが嫌だ。私だってそう思っている。今を生きているのは珠洲たちのおかげで、一人じゃなかったから。立ち直れたのも私とハチは一人じゃないから。でも、ハチは私しかいなかった。だから、独りになってしまう。私はさせてしまう。
少しばかり罪悪感があった。
「私のわがままで、ごめんね?」
「いえ、今まで付き合っていただけただけでも嬉しいですから! その、貴重な時間取らせてしまったようで……」
何度も謝ってくる。
私は頼まれたから助けたまでだよ。頼まれなかったら手を差し伸べてないと思う。だからそんな謝る必要はない。誰かに言われないと助けない偽善者だからさ。
「いいよ。それより……第三層から、頑張ってね」
「はい。なんとか頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
私は、罪悪感を感じながらハチと別れた。
ハチは私よりも強い子だ。もう、過去を断ち切っているようにも感じられた。羨ましいな。私も断ち切ろうと努力はしているけれど、何が原因かわからない。断ち切れないでそのまま根に持っている。
捨ててしまえ――なんて思ったけれど、捨てられていない私が一番腹立たしかった。
美咲・読者「美咲のおっぱいと絵心どこに行った?」
作者「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
あ、次がラストエリアになります。
ちょっと仕事が変わって寝る時間変わったこともあって投稿出来ない日があります。
明日、投稿できません。うう、こんなことになるなら仕事したくない…




