大物を釣り上げた!(生物とは言っていない)
ないって言ったな? あれはうそだ。
時間で来たんで書きました。
今度はハチを連れて釣りしていた。
地衣と珠洲も誘って四人で静かに釣りをしている。珠洲はせっかちというか、静かなのが嫌なのかもっと激しく動きたいとか言っていた。文句言うな。釣りなんだから。
……まぁ、私釣りでろくなの釣った記憶がないけれど。
「こう静かに何かを待つのもいいかもね。落ち着く」
「…………です」
と、その時だった。
ハチの竿にヒットがくる。びっくりしたのか竿を手放した。それを危うくキャッチして、私が引っ張る。うわ、これ本当に魚!? すっごい重いんだけど! 人魚なんて目じゃないくらいにずっしりと重みが来る。というか力負けしているので変換してちからをあげた。
……これでも無理なの!? 本当に魚かよ!?
「チリン! ヘルプ!」
「えっ、そんな重いの!?」
チリンは私の腰を持つ。そして、引っ張られる。けれど、これでようやくこっちに近づいてきたって感じで持久戦になりそうだった。
「チィ、ハチも引っ張って!」
おおきなかぶみたいな感じで四人で引っ張る。
すると、海面からなにかでかいものがでてくるのか影がものすごく広い範囲で見えてくる。クジラか!? それとも海坊主か?! どっちでもいいわ! やるならかかってこい!
なんて思いながら竿を引くと。
「「「は??」」」
私とチリンとチィが思わずそう言葉をこぼした。ハチは呆気に取られている。
いや、これ釣れるの!?って思わず疑いたくなるようなものだった。針が一部に引っかかっていて、私は近づいてその針を抜く。
そして、目の前の物体を見て叫んだ。
「なんで島が連れるんですか!?」
釣りあがった物体は一つの大きな島でした。
何かの魔物か? とも思ったけど違った。鑑定してみたら次のような結果がでたのだった。
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・海底都市アトランティス
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アトランティスといえば水没した都市で有名であり理想郷の一つとして言われている。うん、それはいいんだけどアトランティスなんで釣れたの?
思わぬ獲物に私たちは目を合わせる。
「……どうする?」
「……探索しようか?」
「だ、だね。うん」
探索したいけど驚きがすごい。
なんで魚じゃなくて島が釣れるんだとかいろいろツッコミたいところはある。いや、もう考えたら負けな気がする。釣りに関しては。
「えっと、先輩方、い、いくんですか?」
「ま、まぁプレイヤーとしては興味あるし」
「ハチちゃんもいく?」
「……ついていきます」
ハチも来るらしい。
とはいってもどうやって登ろうか。私は飛行魔法で余裕なんだけど島に入るには海入って崖を上ってだな。
チリンは早速海に足をいれ進んでいく。そして、泳ぎ始めた。
「わ、私カナヅチなんですけど……」
「そうなの? じゃあ私と行くかい?
「お、お願いできるんなら……」
おーけー。
人一人くらい抱えても大丈夫だろう。




