表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第九層エリア 【さらなる世界へと】
752/856

呪いの唄を聞かせたもう ①

 援軍がきてくれた。

 よし、後は任せた(他力本願)


 いや、本当にソロでは無理だから。イナリも今日が満月ということもあり万全の態勢で挑めることになっている。万全。

 戦えないのは私くらいだ。いや、ほんと。まじで。


 そして、場所はヤマトの国のある橋の河原。賽の河原という場所。死者が行くところ?

 援軍は五人。名前はラガン、ダイソン、ぱっつ、ぬこ様、キルミィ。女性が一人に男性が四人。全員聖属性の技を何かしら使えるらしい。


 そして、時は来た。


 賽の河原に黒い靄がかかる。そして、現れたのは大きな髑髏。だよな。こいつだと思っていた。


 ――――――――――


 ・ガシャドクロ


 ――――――――――


 妖怪ガシャドクロ。

 戦いに敗れた兵士の無念がたくさん集まってできた骨。こいつが異世界へ行くための鍵……。多分元の世界に戻るための力を保有しているらしい。


「うわぁでかい……」

「でかいってことは当たり判定もでかいんだよな。気を引き締めてかかろう」


 五人と雪女のフブキ、イナリが戦闘態勢をとる。

 フブキがいうにはA級の妖怪だということだ。つまり並大抵の強さではないし、ボスを誇るぐらいなのだから力も結構あるのだろう。


 カカカカと骨を鳴らして大きな腕をこちらに振り下ろしてきて、戦闘の火蓋が切って落とされた。







 ガシャドクロは大きな腕を振るう。

 ぱっつがダメージを受けた。すると、どういうことだろうか、スピードが急激に落ちたのだった。何が起きているのかわかっていない。ぱっつの状態異常を覗いてみる。


 すると、状態異常に呪いと表示されていた。


 ああ、呪いという状態異常を全攻撃でかけてくるということか。


 私は味方だけを見ている。私はすぐに状態異常回復をかけた。


「ミキ! あぶない!」


 と、ガシャドクロの腕が私に迫ってくる。気づいた時にはもうすぐ横にあり、躱すことができなかった。私は攻撃にあたり吹き飛んでいく。

 な、なんちゅうバカ力……! というか、回復させたから私にヘイトが溜まったんだろうか。うぐぐ……やっぱりアンデッド怖いし本気出せない……!


 いつもなら躱せる攻撃も躱せなくなっている。大きなハンデを背負っている。


「回復薬……!」


 さすがにこれ以上ヘイト溜めるのはちょっとまずいので回復魔法ではなく回復薬を使った。回復薬も一応ヘイトは溜まるんだけど回復魔法をかけるよりマシ。

 ヘイト管理もしなくちゃいけない。うわ、これ周回とかしたくねー。ソロではまず絶対やりたくない。


「雪よ、みなを癒せ! 癒しの吹雪!」


 吹雪が私たちを包む。じわじわと体力が回復していった。

 リジェネ効果がある吹雪ですか!


「ふっふっふ。ほら、私を攻撃しなさい? 私は死ぬことはないんだからね? ただ死んだら数時間復活できないけど……」

「雪女さん可愛い! ”セイクリッド”」

「ようやったなぁ。さて、ドクロさんよ。うちは素手で触れなくちゃ攻撃できんからさすがに迂闊にできんのよな。お前触れるだけで呪い付与するんやろ?」


 そうだよな。私もうすうすそう思っていた。

 剣を伝うことはないけれど触れたら即呪われる。


「うちは狐火はあるがこの姿だと使えんねん。下級種族魔法は使えない制限かかるねん。で、解けるのは

十分またなあかん。うち、なにもできへんなぁ」


 まじですか。


 そして、ガシャドクロはケタケタ笑う。














青ブタ映画楽しみ侍

予告見て泣いた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ