閑話 天使ウリエル
書いてるとき時間なかったから閑話! ウリエルちゃん視点です。
アマテラス様がやっと天岩戸からでて仕事しているらしい。
私は机に向かっている中その報告を受けた。アマテラス様に配置する天使を決めろということなのでとりあえず選出をする。
まず私、ミカエル、ガブリエル、ラファエルは絶対に無理。私たちが仕えてるのはアルテナ様だしな。
「となると手ごろなのはカマエルとかそこあたりか」
アマテラス様も偉い神様だからそこらの天使をつけるわけにもいかない。
医者として修業してるらしいけどカマエル、もしくはラミエルになるかもしれないな。うーん……。ラミエルだとラミエル自身ものほほんとした子だから同調しちゃって仕事しないかもしれないしカマエルが適役か。
「カマエルをつけます。と、この書類をカマエルのところに」
「はっ」
ミカエルのとこの兵士がカマエルの家に持っていくことになった。
すると、また今度は違う人が訪れる。ガブリエルだった。
「はい、これバカ一人の始末書。ミキ様に呼ばれて命令されたからそこまでひどくないほどの処分だね」
「そりゃあ。ミカエルは天への忠誠心は本物だしいなくなったら困るもの」
ガブリエルはミカエルが書いた始末書を持ってくる。
始末書はガブリエルが管理するのだけれど私が一度目を通しハンコを押さないとダメなのだ。面倒だと思うけれどこれも仕組みだから仕方ない。
「お茶入れるよ。なにがいい?」
「緑茶」
「あい」
ガブリエルは急須にお茶を入れる。
ガブリエル、急に大人になったなー……。進化したというか元の力を戻したから精神も大人になったんだろうか。あなたも仕事をせず本の執筆とかの方を優先していたのに……。
天使みんな大人になった気がするな。ミカエル以外。
なんかそう思うとちょっと寂しいな。
「ガブリエル。あまり急に大人にならんでくれますか……」
「は? なんのこと?」
「なんでもない」
手のかかる子ほどかわいいというのは本当らしい。手のかかっていた時期が楽しかったし可愛かったと思う。今はミカエル以外手を焼かないし。
ミカエルもミカエルで今も問題事をたまに起こしてるしなぁ。あっちは大人にならなさすぎ。
「はい、緑茶」
私の机の上に置いてガブリエルはソファに座る。
一口茶を飲むとちょうどいい温度のお茶。私が入れると結構熱々だしそのたびに舌を火傷するのがオチだったというのに。お茶を入れるのもうまくなったのか。
ガブリエル成長しすぎでしょ。元の力を手にしたことが原因なのか?
「ガブリエルも結構成長したよね。なんていうか、仕事にまじめになったって言うか」
というと、ぴくりとも動かなくなった。
「……ねえ何か隠してない? もしかして仕事を真面目にしてるのって私の印象を良くしてなにか隠そうとしてるでしょ」
「あ、ああ! 急用を思い出したので!」
「逃げるな」
私はガブリエルに詰め寄った。
耐えきれなくなったのかガブリエルは土下座してくる。
「じつはウリエルさんが楽しみにしていたチョコプリンを食べてしまいました……!」
「……は?」
「その、ね? 魔が差して」
仕事終わりに食べるチョコプリン。なかったかな? 買っておいたはずなんだけどな? と思っていたもの。その時は少し絶望したけれど……。
「貴様が原因か……!」
そしてそれを隠そうと真面目に仕事する。
「ふざけるな」
「ごめんなさぁい!」
「罰として買ってこい。あ、一週間分は買ってくるんだぞ」
「はい!」
ガブリエルは走って向かっていった。
私は椅子に座る。まぁ、理由はなんであれ真面目に仕事したのは評価してやろうか。




