ドラ〇ラム
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「ねえアクア。竜が人化できるならその逆って可能?」
さっき疑問に思ったことを言うと。
「可能ですよ?」
と返された。
まじですか。竜になってみたい! さっき漫画でドラゴ〇ムってやつを見たせいかものすごく憧れてダメもとで出来ないかなって聞いただけなんだけどね!
「ただ、それは竜の血を飲む必要があります。私の血を提供するのでなってみますか?」
「ぜひとも!」
移動しようということでデカい平原に移動した。
人化の術は血液も人間に近くなっているために人間状態で血液を採取しても意味がないらしい。なのでドラゴン状態に戻ることになった。
ドラゴン状態に戻り、剣で足先を切れと言われた。
「チリン! お願い!」
「ミキってなんでこういうこと思いつくの?」
「好奇心」
「昔から漫画とかその影響強く受けるもんね……」
さすがよくわかってる。
漫画に憧れることも結構あったなぁ。さすがに無理だったらやんないけど。でもできる範囲ならやろうとは思ってたけどね!
昔の私は学校の記憶を無くそうと多趣味だったし。今思うと器用貧乏なのってそれのせいじゃ?
「ただ、できるとなると竜王……ニルの立場がないんじゃない?」
「うーん。さすがに本家の竜よりは力ないと思うけどな」
「流石に超えたらダメだね」
どうだろう。
種族的には私が一番上だからなぁ。他にはいない唯一の主神だし。主人公補正ならぬ主神公補正が入るのでは?
と、アクアの手から血が垂れてきた。チリンはそれを瓶で受け止める。そして、アクアは竜化を解いた。
「はい、ミキ」
「ありがとう」
赤い血液を受け取る。
なんていうか、血を飲むって今思うと結構忌避感あるよね。飲むのを戸惑うって言うか。あれ、吸血鬼だとワイングラスに入れてソムリエみたく揺らして飲むんだろうけど……。
お、女は度胸だ!
ぐいっと飲み干した。
《スキル:竜化 を覚えました》
おお!
私はためしに竜化を使ってみることにした。スキルを唱えるとどんどん視線が高くなっていくような気がする。
ドラゴン! かっけえ! 第二形態って感じが……第二形態?
私、自ら進んでラスボス路線にのっかってるじゃん!
「おお、でかーい……」
「ニルってこんな気持ちだったんだ」
「成功ですね。種族でいうと……生命の神竜でしょうかね」
「ミキかっこいい……。というか、こういう変身系に憧れるのって男の子が多いような感じなんだけど」
なんとなくむかついたんでチリンを前足で蹴った。
おい。だれが男の子だ。たしかに男の子みたいな胸してるけど……。違う違う。いずれかは女の子のようなおっぱいになる女の子だぞ。男の子が多いとかいうな! なんとなく自分で思ったけどさ! 私の趣味って結構男の子が好きそうな趣味多いんだよ!
「でも超かっこいい!」
私は少しはしゃぎまわった。
ミキちゃんが強くなる最大の理由って好奇心