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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第二層エリア 【機巧士たちの集う場所】
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第二回イベント 攻略最前線 ②

 デッドリースネイクに攻撃を仕掛けたのはいいがダメージは通っていない。


 (シャアアアア! って鳴くなようるせえなあ! 攻撃通らないとかまじでうぜえ!!)


 闇雲に攻撃はしていない。

 どういうパターンで攻撃するのかを観察し、防御力も調べている。調べた結果防御力が相当高いことが分かった。


 爬虫類だからだろうか……。


「っぶなっ! 毒も吐いてくるのかよ!」


 デッドリースネイクの口から放たれたのは紫色の液体。禍々しい雰囲気を放つそれは毒液だろう。毒を付与してくるとか厄介だ。

 めだかの手持ちにあいにく毒消しポーションはない。毒を受けたらじわじわ減ってくるHPを管理しつつ倒さないといけなくなる。カウントダウンが始まるのだ。それは避けたいところだ。


「”死線突き”」


 死線突き。これはひっじょうに当たりにくい。嫌いな人もいるだろうが乱数だ。

 10回中4回は外すもの。当たると必ずクリティカル攻撃になるのだ。クリティカルは防御力をも貫通するので防御力高い相手にはクリティカルを狙うか、防御貫通攻撃を使うかだ。あいにく防御貫通攻撃のスキルは手持ちに持ち合わせていない。準備がなっていないめだか。


 1回目。ノーヒット

 2回目。ノーヒット

 3回目。ノーヒット

 4回目。ノーヒット


 しっぽ攻撃を受けた!


 ポーションを飲む。


 5回目。ノーヒット

 6回目。ノーヒット

 7回目。ノーヒット


 毒液が噴射された!

 間一髪躱した!


 味方が魔法を放った! 

 デッドリースネイクには当たらなかった。


 8回目。ノーヒット

 9回目。ノーヒット

 10回目。ノーヒット


「あったんねえなああああ!」


 ひたすら死線突きを繰り返すも当たる気配はない。

 確率はそこそこあるはずなのだ。なのに当たらない。ある種才能だと思われる。60%の確率で当たるはず。それを外し続けるめだかは可哀想に思えてきた。


「死線突きぃぃぃ!」


 11回目。ヒット


「やっと当たったぜ!」


 もちろん、十回も外し続ける人なんてそうそういない。


「シャァアアア……!」


 クリティカルが堪えたようだ。


「なるほど!メタルか!メタル系ボディだから体力少ねえんだな! この調子だとクリティカル3回で倒せる!」


 メタル。A2Oにも存在している。

 防御貫通攻撃はなぜか通らない。通るのはクリティカルのみというもの。ただ、経験値がうまい。ドラ〇エだと思うやつもいるが似たようなものだと思ってくれ。

 実際、めだかの読みも当たっていた。デッドリースネイクは鱗がとても頑丈でありメタルを凌ぐというほどの硬さ。なので攻撃が通らないのだ。


「お前らクリティカルを出せるスキル持ってるか?」

「急所払いなら……」

「私持ってないです」

「よし、じゃあ男の子! 急所払いで一緒にクリティカル狙うぞ! もちろん攻撃にはあまり当たるなよ!」

「はーい!!」


 そして、デッドリースネイクはクリティカルを三回受けて倒されたのだった。


 《キーボスモンスター:デッドリースネイクの討伐が確認されました》










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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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