表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第二層エリア 【機巧士たちの集う場所】
66/856

トラップタワーにご注意を ⑤

 時間という概念を…消す。


 なるほどな。うん、考えれば簡単だよ!

 時計の針を取ればいいんだ! 


「うぉい!?」


 テンション最高潮の私はついに答えにたどり着いた……。

 のもいいんだけど、これってさぁ……。どうやって取るの? 時計の針は取り外し可能なのだろうか。取るとしてもどうやって?


 いろいろな疑問点がある。


 機械の操作でなんとかできないものかねえ!?


「ガトツさん! 防御魔法ではなく、この外の時計の針を取ってください!」

「わかった。だが、どうやって?」

「多分方法はあります! それを探してください! 今私こいつの相手で忙しいんですよう!」

「わかった。俺が相手してやるから……」

「いや、テンション最高潮に達している今、投げ出したくないです!」

「……そうか」


 アドレナリンがたくさんでていることだろう。

 イベントのことはもう忘れた。今はガーゴイル戦をしなくてはいけないのだ!





 ~~~


 ミキから、時計の針を外せと言われたのだが。


 どうやって外せばいいのだろう。

 後ろではぎりぎりのところでかわすミキ。侮ってはいたが、あいつは天才だろうな。躱すのも実は楽じゃない。回避スキルを手に入れていたら別なのだが、あれはスキルを使用していない。つまり、自分の力で避けているようなもの。


 うーむ。侮っていたな。


 ぜひともうちのギルドに勧誘したい。サブマスターにしても文句ないほどにプレイヤースキルがある。惜しいな、やはり。


「エルルゥさんだっけか? エルルゥさんも手伝ってくれ。時計の針を外す……ということを」

「わかりました。で、外し方は?」

「……わからん」

「一からですねわかりました」


 ふむ、この時計の針となると人力ではまず外せない。

 考察というのはあまり得意じゃないんだがな……。


 適当に機械を弄ってみようか。


 ボタンらしきものを押していく。


 ガコンッ!


 何か外で音がしたようだった。


「魔法がなくなった……?」

「……腑に落ちん」


 適当に押しただけ。頭を使えない俺が憎かった。運任せというのはどうも嫌いだ……。


「ガデム! 貫け!」

「あいよぉ!!」


 ガデムの剣が、動力炉を貫いた――――



 ~~~



 音が止む。

 ガーゴイルの動きも止まった。どうやら、この時計台を、無事に攻略できたようだった。


 ゴゴゴゴゴ……


 ……嫌な予感がする。


 《時計台が崩壊します。 制限時間:5分》


 ふぁああああ!?

 やっぱりいいいい!


 だが、ショートカットがあるのだ!!


「飛び降りろおおおおお!」


 私が受け止めればいいのだ!!


 私たちは窓から飛び降りた。


 《ガトツ、ガデム、えくぼくえ、ミキ、エルルゥ、チリン、ユキショウグンの手により第二層エリアボスであるアキウス思い出の時計塔が討伐されました》

 《Another Arcadia Onlineのアップデートを始めます。皆さまは一時間後には強制的にログアウトさせられます》


 再び、アナウンスが聞こえてきたのだった。










よくあるやつ・・・ボスを倒したら建物崩壊


次回はさかのぼって第二回イベントをやります。

もちろんミキはいないので違う人の視点になりますが、同じサーバーにいる人です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ