大人数での勉強会
お昼ごはんのうどんを食べ、そして勉強会が始まった。
城ケ崎 満くんと代田 豊くん、そして、神林くんも一緒に。
城ケ崎君は結構頭いいらしく、10位だということだ。
「いいか? 国語の文章題は先に問題を読むんだぞ。そっちのほうが速いし無駄がない」
「へぇ、そうなの? 美咲」
「そうだよ。問題を読んでその問題の答えを探すほうが実は速いんだよ。あと、理由を述べよとか聞かれたら文章の中から”だから”がついても文として成り立つものを探すのがいいかな」
答えはきちんと文中に書いてあるからね。
「あと”~~とありますが”って書いてるのって結構前後に答えかいてあるよね」
そうなんだよね。
出されている文の前後にその答えが書いてあるものがおおい。それを探せるかが問題なんだよね。あと、作者が何を伝えたいのか、それを理解すればもっと正答率は上がると思う。
「畦道も勉強できるのか?」
「一通り叩き込んだからね。やることがなさすぎて」
ぼっちだったからな。
私もやることがなくて勉強に熱中した。高校レベルができるかどうかは知らないけどね。
「それにしても見事に勉強できる組とできない組分かれたな」
勉強できる人が少ない。
私と城ケ崎くんと畦道さんくらいだった。他はできなくて神林くんとかはできないらしい。神林くんはよくもなく悪くもなく中途半端な点数しか取れないとか嘆いている。
「んー、私ちょっと飲み物買ってくるから教えてて」
「あ、ちょい待ち」
と、城ケ崎くんが引き留める。そして、財布を開いて私に二千円を手渡してきた。
「え、なにこれ」
「ジュース買うお金。俺ら急に押しかけた形だし迷惑かけただろうから。おつりはやるよ」
「あ、ありがとう」
優しい。城ケ崎くんまじでかっこいい。
別に気にしなくていいんだけどな。もらえるんなら有難くもらっておこう。城ケ崎くんめっちゃいい人。私も結婚するなら城ケ崎くんみたいな優しい人がいいなー。
「じゃ、行ってくるねー」
「おう」
私はいい気分で家を出ていった。
「今日はありがとね」
時間が過ぎるのは早いものでもう帰る時間だった。
勉強道具をしまい、片付ける。私のノートを渡したりとかして最終的にはみんな黙々と勉強をしていた。いい勉強会だったと思う。
城ケ崎くんも結構教えるの上手かった。あの珠洲が”なるほど”と言ったのがその証。私が説明するよりわかりやすい説明をしていた。
「また今度一緒に勉強しような」
「うん。そうだね」
城ケ崎くんが手を差し出してきたので私も差し出す。
「……満のやつめ。俺ですらまだそんな仲良くないのに!」
神林くんにフラグは立たないが城ケ崎くんにたっちゃった。




