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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第二層エリア 【機巧士たちの集う場所】
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トラップタワーにご注意を ②

 階段に足をかけた…。その刹那。目の前には敵がうじゃうじゃと湧いて出てくるのだった。

 どうやら、最初から妨害する気満々のようで……。


「”トルネードスラッシュ”」

「”付加エンチャント アタック”」


 バカ共の人は積極的に敵にアタックしてく。

 順調に、数を減らしているはずだった。雑魚はHPがとても低く、少しの攻撃でもHPをすべて削り切れるほどに防御力もHPもない。これなら、突破も容易だと、思っていたのだが。


 一向に敵の数は減る様子がなかったのだった。


「倒しても倒しても沸いてくるんだけど!?」

「きりがないな! いっそ範囲魔法で攻撃した方が楽なんじゃないか?」

「ミキ! 精霊魔法でなんとかできないか!」


 と、言われたので従うことにした。


「精霊の炎」


 精霊の炎は火の精霊の力を借りて行使する魔法。

 イベント以降から使用できるようになった精霊魔法スキル。精霊と契約することが必須だが契約出来たら強力な魔法を使える。

 私はノー条件で使用可能だったけどな。


 私の場合契約せずとも自分が精霊だから使えるんだろうな。


 それはさておき、私の魔法で辺りを焼き散らした……はず、なのだが。敵は、一向に減る様子を見せていなかった。

 もしかして、何かしない限り永久的にリポップするのか?


 じゃあ、このリポップを止める方法があるってことなんだけど、それを探すところから始めるのか。

 この魔物の討伐は思った以上に厄介だ。謎解き……も、要素の中に含まれている。時計台が一番わかりやすいだろう。

 どうにかこれを止める謎を解け。そういうことだ。


 倒せば倒すほど力の無駄、労力の無駄となる。


 ふーむ。謎かあ。

 魔物のリポップをやめる方法。発生源を潰すっっていっても発生源はこの塔だ。時計台をそもそも潰しに来たためこの方法はできない。

 なら、他の方法を考えてみようか。


「……うーん」


 なにか重要なことを忘れている。忘れているというか、気づいていないだけなのかな? とりあえず私たちのやることを考えていると気付くかもしれない。


 なら早速やることを復習しようか。


 たしかボスはこの時計台。魔物と化したこの時計台をアキウスさんの代わりに私たちが討伐する。これだけの依頼だ。

 この中に、何か見落としがあると思う。私の気づいていないこと? それとも……。

 魔物と化した時計台を倒す……この私たちが今中に入っている時計台、ってことだよね。


 ……あっ。


「なるほど。そういうことなら、ちょっとやってみるかな」


 私は精霊魔法の火を、勢いよく壁にぶつけた。


 でかい音を立て、爆発。

 壁の破片が飛び散るかと思いきや壁は無事だった。そして、敵にも大きな変化があった。


「あら? さっきまで湧いていたのがいなくなった?

「なんだかわからねえが、そうみたいだな」

「ふむ、なぜ急に止んだ? ミキ。お前の出番だ」

「……わかりました。じゃあ、なんとなく仕組みについて考察は出来たのでそれをみんなに話します」


 私の仮定による話。事実かどうかはおいておいて、私の考えた考察を話すことにした。








ボス戦だからそんなすんなりいくわけじゃないんだよなあ……

ゴブリンキングが普通に戦う系ならこちらは謎解きながら雑魚処理ゲーです。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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