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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第二層エリア 【機巧士たちの集う場所】
62/856

トラップタワーにご注意を ①

 ボス戦。ボスと戦うためには一度時計台のてっぺんにまで上る必要があるらしい。

 階段があるから階段を使って上がっていくのだが。


「頑張れー、チリンたちぃ」


 私は飛行スキルがあるため歩かずに飛んでいた。

 楽だね。


「私も飛行スキル取っておけばよかった……。いつまで続くんだこの長い階段」

「先が見えないね」


 少々MPは使うが光魔法で照らしている。まだ、階段は続いているのが見えた。

 ガトツさんはものともせず進んでいる。気疲れもしないとはさすがトッププレイヤーだなと感心していた。

 ガトツさん以外の切り拓くバカ共の人もあまり疲れていないようだ。すごいな。


「ふむ、ちょっと急ぐか」

「へえ!? まだ早くするの!?」

「……頑張ろう」


 ガトツさんたちがペースを上げた。

 数分後屋上につながるドアが目の前に現れたのだった。

 ガトツさんは躊躇いもなく開けると、突然時計台が揺れ始めたのだった。揺れ始めた時計台。


「ボス戦の開始だ! さて、来た道を急いで戻れ!」


 どうやら、最初の攻撃は……転がってくる鉄球らしい。これに轢かれると即死らしく、逃げなくてはならないのだ。ただ、転がってくるスピードは速く、五分以内に下に行けないと追い付かれる……のだとか。まあ、私にとっては簡単だ。


「戻らないでここから飛び降りて! その方が早い!」

「何を言っている! 落下の衝撃で死ぬぞ!」

「大丈夫! 私を信じて!」


 チリン達は信用してくれているらしく、素直に飛び降りたのだった。

 ガトツさんたちも意を決して飛び降りる。信じてくれたようだった。私は飛行スキルを使い、一番下まで素早く降りて、精霊魔法の風を発動する。上昇気流にして、みんなを受け止める!


 《スキル:上昇気流を取得しました》


 上に向かって突風を吹かせればなんてことはない。落ちて死ぬことなんてまずありえない。

 次々と人が落ちてくる。風によって衝撃は和らぎ、少しだけダメージを受けただけで終わったのだった。五分以内というがものすごく余った。


「うわ……ずるくないこれ」

「風魔法覚えたらこれできたのか?」

「なるほど。時間が短縮できるし少しのダメージで済むからこの方法はいいな」


 さて、これからどうするんだろう。

 最初の攻撃が鉄球。次はまた上っていって壊していく……って形なのだろうか。すると、また階段を上る羽目になるんだろうな。屋上にこの時計台の動力が見えた。つまり、それを壊すのだろうが……。

 まあ、一思いにはいかないだろう。覚悟しておこうかな。


「さて、上るか」

「ここから俺たちも初見だからな? 覚悟していけよ!」

「不安ねえ……」


 どうやらガトツさんたちもここから初見らしい。

 つまり、ギミックも何をしてくるかもわからない。勘と考察。私の出番だろうな。


 まず気を付けたほうがいいのは妨害。

 大体は落ちたらダメージを受けるため落としにかかってくるだろう。また、屋上に近づくにつれ、多分落とそうと躍起になってくると思う。高くなるにつれ私たちは死にやすいから。

 それに、飛行スキルは使用不可能になるかもしれない。これで一気に上ってしまうのは簡単すぎるから。


 それか、嫌な予感がある。

 もしもトラップを突破して、屋上まで辿り着いたら……すぐに壊せるだろう。だが、それだけで終わるのか?

 多分、番人がいるだろう。予想だけども。


「……戦う準備だけはしておいて。一応ね」

「わかった」

「それと、今回上るのも一苦労すると思う。ここはいわば敵の中。敵の思ったように攻撃ができる。たぶん落とそうとしてくるだろうから、トラップに気を付けて。屋上付近になると多分過激になると思うから、心して」

「わかった。気を付けよう」

「準備はいいかお前ら!」


 そして、私たちは階段に足をかけた。









ボス戦! もうそろ第三エリアかけるかな?

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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