落ちてきたもの
ごめんなさい、今回短いです。
冒険者ギルドに入ると活気あふれた冒険者たちがいた。
私は依頼を探していると、背後から声をかけられる。振り返ると男三人の冒険者パーティのようだった。「暇かい?」と聞いてくるあたり勧誘だろうか。
なので、
「なぁ、俺らと――「お断りします」
と、若干食い気味というか食い気味で答える。
その答えに不満なのか顔をしかめる。こういう風な顔をするのは嫌なやつだって私は知っている。最近本当に運がないような気がする。
私が立ち去ろうとすると肩を掴んでくる。だけど、今の私はものすごく気分が悪いんだ。
「……消すよ」
そう睨むと男は怯んで肩から手を離す。
私は男を無視して依頼を一つ手に取った。適当にとったやつで何なのかは知らない。見てみると、王都のゴミ拾いというクエストだった。
ゴミ拾い……まぁいいか。討伐系のクエストをやりたかったけれどまぁいいか……。
「これ、やります」
「かしこまりました」
依頼を受けて私は外に出る。
王都のゴミ拾いはものすごく大変だった。
かごをもらい、それに入れていくのだけれど、王都、っていうだけでも結構な数のゴミがあり、それをちまちま拾っているだけだった。
「これより東京とかゴミひどいのかな」
王都、といっても東京の人口より多いか少ないかっていうことらしい。
だから王都でこんなんなら日本の東京何かもっとひどいんだろうなと思う。うへぇ、これ一人でやるのも嫌だよぅ。
何かと最近ゴミに縁があるな……。
と、ゴミを拾っているときだった。
「ぴぃ」という鳴き声が聞こえる。どこからだろう。王都の路地裏……。ここに動物の類がいるとは思えないけれど……。
そう思いながらも路地裏を進んでいく。
だがしかし、動物の姿が見えない。
「空耳か?」
と思い、引き返そうとした時だった。
私の頭上になにか勢いよく落ちてきた。私の顔にかぶさるようにして落ちてきたのは、蜥蜴よりは余裕で大きい、けれど、ここにはいるはずのない魔物。
「ピィ♪」
と、その動物は小さな炎を吐く。
紛れもなく、その降ってきたものはドラゴンだった……。




