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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第九層エリア 【さらなる世界へと】
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図書館で勉強会

 それは、ある日の午後。


「朱音! やっほー!」

「みさ! おっすー!」


 霧崎さんと遊んでいた。

 あれからというもの、特にギスギスしたこともなく遊びによく誘われていた。霧崎さん……もとい、朱音と一緒に買い物だったりスイーツの店に行ったりなど。

 珠洲は勉強しているのに私だけ遊んでいるのも申し訳ない。なので、今日は勉強しようと誘ってみた。と、嫌だと言われるかと思ったら……。

 『その、まじやばいんで助けてください』と、言う返事が来たので、珠洲も誘ってやることにした。


「……だれ?」

「ん、霧崎さん」

「……!」


 珠洲は私を庇うように前に出る。そして、睨んだ。その珠洲に委縮している朱音。


「珠洲。仲直りしたからいいよ」

「……いつしたの?」

「一週間前?」


 そういうと珠洲は肩を落としていた。


「そ、その節はごめんね。葉隠も……」

「……まったくもぅ」

「これからは仲よくしようと思ってるんだ。私がやったことは許されないかもしれないけど……」

「私に弁明はいいよ。それで、勉強するんでしょ? 図書室に行こうよ」

「そうだね」


 私たちは図書室に行くと、また、見知った顔が座っている。

 地衣だった。地衣がメガネをかけて勉強している。地衣も学年順位でいうと3位という好成績を残している。バイト三昧で、勉強もして……大変だな。

 地衣も気づいたのか手を振ってくる。


「……あれ、霧崎さんと知り合いなの?」

「知ってるの?」

「うん。バイト先が同じ」


 そうなんだ。たしかにバイトしてるとか言ってたもんな。


「……えっと、名前」

「……真田 地衣。覚えられてなかったんだ」

「ご、ごめん。人の名前覚えるの苦手でさ」

「いいよ。最近入ってきたばかりだし、バイト掛け持ちしてて忙しそうだったし仕方ないよね」


 と、地衣は笑っていた。

 座りなよ、と促してきたので座ることにする。教科書を取り出し、勉強会を始めることにした。珠洲と朱音も取り出す。私も問題集を解いていた。特に躓く場面もなくすらすら解ける。流石に全問正解と魔ではいかないけれど高得点は取れそうだ。


「みさ。殷時代の次ってなんだっけ」

「周でしょ?」

「あ、そうだ。ありがと」


 歴史の勉強をしているらしい。

 教科書を覗き込んでみると昔の中国のところを覚えている。殷周春秋とかあったなー。中国とかよりヨーロッパの歴史とか好きだな。中世とか貴族とかかっこよくない?

 ラノベでもよくあるように貴族で豪遊生活とか、そういうの少し憧れるんだよね。A2Oで結構現実見せられているとは思うけど。


「ん、美咲。これ教えて」


 地衣が聞いてきたのは理科。

 私は地衣の隣に行こうとすると、男の人がこちらの席に近づいてくる。その顔は、見覚えがあった。いや、数か月前にもあっていた。


「あんれー、奇遇じゃーん」


 原田が、そこに立っていた。

















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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
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