珠洲の誕生日プレゼント選び
ゲーム乖離生活二日目。
私は、教科書を開いていた。A2Oから少し離れると決めた決心が少し鈍っている。予想以上に暇だったから。
特にすることもなく、ただただ勉強をしている。珠洲も今頃必死こいてやってるんじゃないだろうか。
……。
私はスマホの電源をつける。
私は真綾と一緒に買い物に来ていた。
真綾は仕事帰りらしくて少し疲れが見えている。申し訳ない。まだ昼なのにもう疲れたのか。
「これ、どう? チリンには似合うと思うんだけど」
「そうだね。似合う……けどチリンも私と一緒でファッションそんな拘んないし、見た目より実用性重視するから似合うとしてもチリン着ないかな」
「そう」
今、私たちは珠洲へのプレゼントを選んでいる。
実はというと、もうすぐ珠洲の誕生日だ。五月十八日が珠洲の誕生日。そのプレゼントを選びに誘ったのが真綾。
「なら、服を選んでも意味ないね。雑貨とかゲームのほうが喜ぶか」
「うん。特にゲームに使うやつとかなら喜ぶよ」
私は既に決まった。
伊達に幼馴染やってないので珠洲がほしいものはわかっている。珠洲は乙女ゲームが好きだ。乙女ゲームならクソゲーでも神ゲーでもなんでもやる雑食っぷりを見せる。で、今日発売される乙女ゲームをプレゼントしようと思う。
珠洲はもしかしたら買っているかもしれない――ということはない。珠洲はゲームを買う際親に言わないと買えないし、今買ってもらえるわけがない。
それに、通販で買わないからね。乙女ゲームは自分の足で買いに来るのが珠洲だ。通販だと届くのに時間がかかる、自分で買いに行くという感動がないとかそんなこと言っていた。
「ゲームに使うやつか……。なら、この枕がいいか」
「お、それいいじゃん」
「これ私も使ってる。ふかふかで寝心地がいいんだよね。A2Oやるときとかものすごくリラックスした状態で出来るんだよ」
「へぇ。じゃあそれ私も買おうかな」
「あと、ずっと寝ているから体力とか落ちると思うしトレーニング用の道具をあげるのもいいかもしれない」
「あー、そうか」
珠洲も体力を落とさないためにジョギングはしている。
部屋でもできるようにするのはいいかもしれない。ただ、機械となると高いからトレーニング器具だけになるけど。
VRの悪い点が体力減少なんだよな……。これはテレビでも散々文句言われている。寝たきりなので体力がなくなるからというらしい。
うん、実感する。私もそれで体力少しなくなった気がするし太った気がする……。
「ま、これが無難か」
と、真綾は枕を選んだ。
珠洲への誕生日プレゼントは決まった。
五月十八日が珠洲の誕生日です。
ちなみに美咲は三月十日です。あと一週間近くしたら美咲の誕生日だっ




