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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第九層エリア 【さらなる世界へと】
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活動休止…だと

リアル回です。

 で、結局二人を連れて帰還した。

 スルトに抱きかかえらえている二人を見てマツリが驚いたのは言うまでもなく。


 そして、今は現実に戻っていた。衝撃の事実が発表されたからだ……。


「真野ちゃんが……! 活動休止…だと……」


 テレビでそのニュースが報道された。

 な、なぜだ!? 真野ちゃんなんで活動休止するの!? わ、私の生きる原動力なのにっ! り、理由を聞きたい! 今すぐにでも……!


 ……いや。真野ちゃんが休むと決意したんなら、ファンとして、友達として応援するべきじゃないだろうか。何も言わずそっとしておくのもファンとしての務めだ。

 それにしてもなぜこの時期に休止なんだろうと思っていると携帯に着信が入る。真野ちゃんからだった。






 真野ちゃんは女優と言っても私たちの同学年だ。

 休止する理由は……


「受験で忙しくなるからドラマとかやってる暇ないんです……。私バカなんだよ……」


 と、勉強のためだった。

 教科書を開いて私は真野ちゃんに勉強を教えている。真野ちゃんは勉強したいけれど勉強にさほど興味はなく、それとなく大体やっつけらしい。ドラマや、バラエティで得た知識はわかるらしいが、基本的に赤点ぎりぎりだという。


「そもそも親が必ず大学に行けって無茶ぶりすごい……。私は女優業でお金稼いでるし大学なんか行かなくてもいいのに」

「経歴は大事ですからね。賢くなったらクイズ番組とかでも呼ばれる機会増えると思いますよ」

「そうなんだけどさぁ……。勉強ってつまらなくない?」


 一理ある。勉強は基本的につまらない。なぜならみんな興味がないから。ないものをあるようにするのは不可能だ。だからこそ、嫌だという人もいると思う。

 だから、コツといえば自分の興味あるものに関連付けて覚えるとかそれぐらいかな。


「つまんないですけどとりあえず自分の好きなことと関連付けるといいですよ。たとえば、現代文だったらセリフとかあるじゃないですか。一人ドラマっていう感じで覚えておけばいいんですよ」

「なるほど。そういうことかー」

「国語は点数高いですし筆者の気持ちを理解するということは出来てると思いますよ」


 真野ちゃんは漢字の読み書きもなんなくできてるし、国語は赤点ぎりぎりどころか満点に近いくらいの点数は取れている。英語も結構な高得点。社会、理科、数学あたりがだめらしい。

 主に理数系か……。

 

「数学と理科……が問題ですね」

「そうなんだよね。どうも結びつきそうにない」


 ドラマと結びつかせようにも科学者の役のドラマということだけになりそうだしね。この二つが厄介かな。

 実は私も数学を教えるのは苦手。理科ならまだしも……。数字が上手く説明しづらいというかね。どうも数字が難癖すぎて。


「まぁ、受験は最悪数学だけは捨てましょうか。現文、古文は余裕ですし一科目落としても問題はないと思いますよ」

「そう?」

「はい」


 教えるのが無理なので捨てさせてしまおう。

 私は理解はしてるんだけど、言葉に表しにくい。上手く説明できる自信がない。













そのうち作者は……働くのを……やめた。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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