閑話 王の声明
最近ミキのおっぱい事情をいじることに快感を覚えている。
私は引かぬ、媚びぬ、省みぬ。死ぬる覚悟で突貫してくるぜ。あとがきで。
ゼウスは、民衆を見下ろした――
人々の視線がゼウスに集まる。心臓の鼓動音が早まる音がする。ドクン、ドクンと脈打つ速度の上昇。緊張が解けたわけではない。だがしかし、言わなければならない。
ゼウスは、大きく息を吸った。
「私は、ゼウス・マクラベル! 前王エリオス・シュプレーヒより王位を引き継いだ!」
高らかに宣言する。
「まず、手始めに! シュプレーヒ王国という名前は終わりだ! 今から、この国の名前はマクラベル……。私の苗字からとってマクラベル王国だ! なんともダサい名前だろうが今日からこれが国の名前だ!」
ゼウスは笑う。
些かマクラベルというのは苗字でしかなく、国名にはふさわしくないと、ゼウスは思っていたのだ。だがしかし、いい国名も思いつかないのでこのままいくことにしたのだろう。
「マクラベル王国初代国王となったゼウス・マクラベルは、あることを国民に伝えたい」
全体を見回す。人々は黙ってゼウスの言葉を聞いていた。
「前王に不満があった人もいただろう! 特にスラム! スラムの人にはダストスライムという危険な魔物を国は押し付けていた! それは批難されるべき事実だ!」
ダストスライムのせいで仲間が死んでいったスラムの人々。そのことを思い出し、スラムの人たちはヤジを飛ばしている。
もともとはあんたらのせいだ、恨んでやるといった声も聞こえてきていた。
「恨まれるのは当然のことだ。正しい行為でもなかった。自分の国の体裁を守るためならば国民を犠牲にしてもかまわない……。そういう思考の持ち主だった。エリオス様は」
国が大事であっただけに国民は多少なら犠牲になっても仕方がない、と思っていたのだ。
「だがしかし、私がそういう王だとは思わないで欲しい! 私は、誰も犠牲にしたくはない! むしろ、自分も犠牲にはしたくない。が、どうしても、どうしてもというならば、いくらでも手はある。私も褒められるべきことばかりしてきたわけではない。黒い過去もある。黒い仕事もした。それも事実だ。それは責め立てられるべき罰だ。受け入れよう」
ゼウスは過去を思い出す。
ヘラが倒れたころ、ゼウスはヘラを治せる魔法を持った人を見つけるために脅迫まがいなことをしていたこともある。ヘラを治すために必死だった。治すためならどんな手でも使うと。たとえそれが犯罪でも……。
仕方がない、では済ませない。
「私は、国民に不満は抱かせないよう努力はする! なので、謁見の間を解放し、やってほしい要望があるならば訪ねてくるといい! 必ず……とは言えないが、努力をするとは約束しよう。だから、私が王となることを、認めてはくれないか」
ゼウスはあたまを下げた。
そして、数秒の沈黙が起きた後、国民から歓声が巻き起こる。どうやら認められたようだった。ゼウスは、地面に座りこむ。
「き、緊張した……」
そういうと、国民は少し笑ったのだった。
俺が最後に見せるのはッ……! 代々受けついだ未来に託す貧乳魂だ! おっぱいの魂だーッ!
ミキー! これが最後の貧乳だぜーッ! 受け取ってくれーッ!
(訳:これ以上貧乳キャラ、もしかしたらでないかもしれないので貴方が唯一無二の存在です)




