時すでに遅し
今回のスマブラ結構好きですね〜。
ピカチュウとむらびとを愛用してますがむらびとやってることエグい。笑顔でオノを振り回し人を斬りボウリングの球を相手の頭に落とすとか正気の沙汰じゃないっすよ。
あとゼルダ、アイスクライマー、ウィーフィットトレーナー、ポケモントレーナーもよく使いますかね?
あ、長くなりましたね。
夜が明けた――
「朝日がまぶしいぜ。久しぶりに浴びたな」
スルトがそうつぶやいた。
スルトはこれからどうするつもりなのだろう。王国は今現在、アルテナ様が潰している最中だ……。口出しはしないようにしている。
「私はもういくぞ。仕事が溜まっているのでな」
「あ、うん。おつかれー」
「私たちも戻ります。嬉しくても仕事はありますからね」
ウリエルたちも大変だな……。
それにしても大人体型になったウリエル……。ちょっと裏切られた気分だ。だって、おっぱいが生えてきていたんだよ? 貧乳仲間だと思っていたのに! 急にふくよかな胸になるの狡くない!? 私も大人になったらふくよかになるって信じていいの!?
「……出たはいいが俺はどうすっかなぁ」
スルトはどこにも行く当てがないらしい。
山賊家業を続けるんだろうか。正直やってほしくはない。山賊というものは生かしても殺してもいいというらしい。私たちはゲームの都合上殺せはしないけれど、この世界の人は殺せるんだよな……。
「……なぁ。あんた」
スルトはマツリのほうを向いた。
「なんでしょう」
「俺を雇え。それぐらいわけねえだろお前んとこ」
と、提案していた。
マツリは私のほうを見て了承の返事をする。そして、私たちは屋敷に戻ることになった。
「ミキ、どこいってたの? 今王国が騒ぎになってるんだよ!?」
騒ぎ?
チリン達は私に詰め寄ってきた。大変なことってもしかしてアルテナ様が貴族を潰していっているということだろうか。
「アルテナ様が貴族を潰しまくってるらしい! 何考えてんのあの神!」
「あー……」
やっぱりそれか。
「気にしなくていいよ。ちょっとアルテナ様がキレただけだから」
と告げる。
チリン達は驚いたような声を上げていた。アルテナ様がキレているのもこの国が原因だし因果応報ともいえるだろう。
まぁこの屋敷は狙われないし大丈夫だと思う。
「ミキ様!」
ゼウス様が私の元に駆け寄ってくる。
すらっとした衣装で来たゼウス様。
「な、何が起きているのでしょう!? 貴族の消息が……次々となくなっていっているんです!」
「……まぁ、神の怒りを買ったとだけ」
私がそう告げるとゼウス様の顔色が悪くなった。
神の怒りを買ったということ自体恐るべきことだからだ。この国の貴族が対象だとしたら自分も狙われる可能性があるということを考えているのだろう。
「なにかしたのでしょうか!? 心当たりがまるでないのですが」
「んー、地下牢にちょっとねえ」
「地下牢……?」
ゼウス様が首をかしげた。わからないのか? 貴族だから知っているもんだと思っていたけれど。いや、知らない貴族もいるのか。
貴族全員が関わっていたのなら、この国の貴族はいなくなる。止めようとしていた貴族ぐらいしか生き残れないのではないだろうか。
わからないのかなと思ってみていたゼウス様は何か思い出したようだった。
「ああ、あの研究……。いつ潰してやろうかと考えていましたが潰されたのですね」
「知ってたの?」
「まぁ、偉い立場にいると知りたくないものも知るものですから。あの天使のみなさんは元に戻ったのですか?」
「まぁ」
そういうとほっとしたように息をついた。
「神の怒りを買うのは当然ですね。だから私は必死こいて止めていたというのに……。聞く耳持たねえんだあのくそ王が」
口悪くなってますよ。
だがしかし、止めようとしていた分良識はある。やっぱゼウス様素敵! ダンディ! 坂野! ゲッツ!……古いか。
「バレるのは時間の問題。怒らないうちにどうにかしようと思ってたんですがね……。遅かったですね」
うん。もうアルテナ様に見つかっちゃったからねえ。
じつはこの事件、人間が一概に悪いと言えない理由があったりするのですがそれは明日……




