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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第九層エリア 【さらなる世界へと】
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捕らえられていた天使 ①

 でかい扉を開くことになった。

 ゴゴゴゴゴと大きな音を立てて扉を開く。中に入ると、異様な光景が目の前に広がる。機械……ではない。が、なにかが捕らえられている。


 ウリエル……? ミカエル……?


 それはウリエル、ミカエルに似た天使だった。


「天使……?」

「なんだよここは!」


 スルトが天使に近寄った。そして、助け出そうと手を伸ばしたが、はじかれる。ここはミカエルとウリエルを呼ぼう。

 二人を呼んだ。


「ミキ様? どうかなさったので……」

「どうかしたの……か?」


 二人は捕らえられている自分を目にした。


「……私だよこれ」

「こっちは私……だな」


 どういうことだろうか。

 ウリエル、ミカエルが進化できない理由がこれだったりするのだろうか……。というか、なぜ捕らえられているんだ? なぜウリエルとミカエルは二人いるんだ?

 そういうような疑問が生まれてくる。


「どういうことですか!? この天使、私です。私の分体……のような感じがします」

「あ、ああ。私のもう一つの体みてえな……そんな魔力を感じる」


 二人は助け出そうと手を伸ばす。が、その瞬間、光の腕がウリエルとミカエルを掴んだ。その腕は引きずり込もうとしている。ミカエルは踏ん張っているがウリエルは力がなく、引きずられていた。

 スルトがその腕を掴もうとするがつかめない。ウリエルを引っ張っていた。


「なにがなんだかわからねえがなんなんだよ! なぜ天使が捕らえられている!」

「わからない! けど、まずいねこれ」


 多分バレた。看守たちに。

 外で足音が聞こえてくる。それも駆け足だった。


「ルシファー、ガブリエル、ラファエル!」


 残りの天使も呼ぶことにした。

 三人が呼び出され、私に傅くとウリエルたちのほうを向いた。そして、三人が絶句している。


「なぜウリエルさんたちが二人も……? それに、捕らえられているのはなぜなのですか!?」

「これは……どういうことだ」

「わお……。ドッペルゲンガー……」


 すると、入り口のほうから音がした。


「お前らがなぜここにいる。ミキ、スルト」

「……お前らこれはなんだ。なにをしている」

「知らない。だが、ばれてしまっては仕方ないな。殺すしかない」


 と、一人の看守が切りかかってくる。ルシファーはそれをいなし、沈めた。

 一人一人の力はそれほどないらしい。そして、ルシファーは怒っている。ものすごく不機嫌な顔をして看守たちの相手をしていた。


「……ミカエルさん!」

「うぐぐ……力つええ! 引っ張られる……!」

「ウリエル!」

「引っ張られる力がつえー! おい、手伝え! 力が持たねえ!」


 本当に、なんなんだよ。

 そう思っていると、突然ウリエルとミカエルの分体?が地面に落ちた。光も消えて引っ張られることが無くなっていた。


「まったく。様子を見に来たら何だこのありさまは」

「ベノム。この国は相当やばいことに手を染めていたらしいです」


 アルテナ様とベノムがそこに立っていた。











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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
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