迷い込んだ
昨日投稿できなかったのはポケモンでのレベル上げに忙しかったからという自分勝手な理由ですね。ええ。すいません。
ですがサーナイトの可愛さに目覚めたんです。悪くないんです。
アップデートが無事明けた。
《前回のクエストで活躍した数名に称号が送られました》
《称号:災厄第六天魔王を獲得いたしました》
《第九層が解放されました》
と、ログインするなり称号が送られていた。
第六天魔王って……わたしゃ織田信長か! そこまで情け無用じゃないしベノムとかには情けとか結構かけてるほうだと思ったけどなんでだろう?
思い当たる節は……運営に対して容赦ないっていうことだろうか。
なんとなく、そんな気がしてきた……。
ラスボス、第六天魔王……私は何を目指しているんだ。歩く兵器か。ラスボスがワノ国を歩いてていいんですかね?
「っと、見逃していたが第九層が解放された? ということは妖精の国でのボス戦はないのか」
ワノ国の運河にかかる大橋の上でログを確認していた。
第九層が解放されたとならば行ってみたいものだ。こりゃいくしかないな。私はいこうと飛行スキルを使用した際、後ろから押されてしまう。
間違って飛行スキルを使用するのをやめてしまい、運河に落っこちていった。
ドボン、と川の中に沈んでいく。そして、視界が暗転していった。
「……きて、ねぇ、起きてってば」
誰かの声が聞こえる。
目を覚ますと、幼気な少女が私の顔を覗き込んでいた。リスポーンでもしたのだろうか。私は体を起こす。……あれ? 体を起こした?
リスポーンって寝た姿勢でするわけじゃないのになんで体起こしたんだろう?
「起きたぁ」
「あ、う、うん」
とりあえず立ち上がった。
「お姉ちゃんここで寝てたんだよ? 大丈夫?」
「あ、うん。平気」
橋から落ちたのって久々だなぁ。
二回目だ。一回目は昔死のうとしたときに落ちた。それはいいとして、ここはどこだ? 気が付いたのはこの風景の違和感だった。
第一層エリア、でもない。のどかな村……という感じがする。
すると、茂みの中から何かが飛び出した。
「お、お姉ちゃん! 魔物が出たよ! 逃げなくちゃ!」
と、少女が服を引っ張ってくる。
私はこの状況をいまだに飲み込めていないけど、とりあえず魔物は葬っておこう。精霊魔法を唱えて、魔物を倒す。
「お姉ちゃん魔法使えるの!?」
「う、うん。まぁ」
「すごーい! 魔物さん一発で死んだ!」
「あ、ありがとう?」
さて、ここはどこだ。
ここはどこ? 私はだぁれ?
前者は知らないけれど私は第六天魔王でありラスボスのミキだ。なんかもうこの響きだけでいい気がする。
「……んでここどこ?」
「ここ? ここはクレフ村だよぉ」
クレフ村……?
どこだ? 第何層という表記じゃないのか? え、もしかしてここ異世界? 異世界転生したわけかな? だとするとログアウトボタンが消えて……。あったわ。
となると、ゲームの世界、というわけなんだけど。
「クレフ村ね。うん……」
どうやら私はおおよそだけど違う世界に紛れ込んでしまったのかもしれない。
もう章タイトルつけるんでネタバレすると第九層エリアです。妖精の国のボス戦はありません。悩みなんてないですからね妖精に。
プギーを見たらわかる。