表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第八層エリア 【優美なる妖精】
504/856

世界を守る神 ②

 とりあえずカティの工房に戻ることにした。

 カティはいなかった。出かけているのかな? と思い精霊の守護者のほうにやってくる。


 「ミキと、マグダッド、マシュマロ、ニルが消えた?」


 と、何やら慌ただしく動いていた。

 どうやらカティは此処に報告しに来たらしく椅子に座っている。すると、カティはこちらを向いた。で、驚いたような顔をしている。

 ぱくぱくと口を動かしている。


 「ミキ!」


 と、こちらに近寄ってきて抱きつこうとしてくるが……。スカッとからぶってしまった。


 「ミキだ。消えたんじゃなかったの?」

 「いや、なんか急に知らない箱庭にいたけど外に出ることができたらこんなんで」


 ……というか見えているんだ。フレンドには見えるシステムなのかもしれないな。だとすると私たちはフレンドに開放してくれと頼むしかないのかもしれない。

 それはそれでなんだかなぁ。


 「まぁ、その箱庭を開けると元に戻るみたいだし頼むよ」

 「なら、行きますか。場所は?」

 「噴水広場の地下」


 そういうと、みんなは固まっている。

 行き方がわからないとかそういう理由だろう。私もわからない。ただ、あるということはどこかに行く方法はあるはずだ。それを探してもらいたいけど……。


 と、また、ギルドの扉が開かれる。


 「ミキ様いないんですかー!?」

 「ミキ! どこにいんだ!」

 「ミキさーん。いませんかー?」


 ラファエルたちだった。

 どうやら私を探しているみたいで。


 「何があったの?」

 「あ、ミキ様! って半透明!?」


 ガブリエルが驚いている。

 ラファエルはあらまぁといいながら、ミカエルは何も気にしていないようで。


 「アルテナ様が封印されたんですぅ! っていうか、この世界の神全員が何者かによって封印をされてしまって……。ミキ様もですか?」

 「まぁ、うん。面目ないけど」

 「ミキ様もされたのなら……解放する手段がないぞぉ!」


 ガブリエルが頭を掻きまわしている。


 「いや、あるぜ。そこのチリンとかいうやつ。ミキや他の神の封印を解け! いや、全世界の人に伝えろ! 神を解放せよ! と」


 と、ミカエルが勢いよく走りだしていく。

 なるほど。クエストが神の解放…つまり、私たちも含めて神全員の解放ということか。何者かによって封印された……。その何者かが気になるんだけどなぁ。


 あと、気になるのがこの世界の神。


 この世界じゃない神がいたら動けるわけで。


 だとしたらオルテナ様は動けるんじゃないだろうか。


 「ミキ様! ミキ様はいるかー!」


 と、走って入ってきたのはオルテナ様だった。

 やっぱり動けるんだ。この世界の神じゃないから動けるのは当たり前か。ラファエルはこの世界の神といったしなんとなく想像はついてた。


 「半透明だ!?」


 このくだりもう一回やるの?


 「封印されたんだよ。オルテナ様はどうしたの?」

 「ミキ様の反応が消えたから心配でな……。だがどうした? 封印でもされたのか?」

 「まぁそんな感じ。この世界の神全員封印されてるみたいだよ」

 「……となると、お姉さまも?」

 「うん」

 「そっか……」


 オルテナ様は目を伏せる。

 いや、死んだわけじゃないけど。封印されたわけでそれを解放すればアルテナ様は無事復活するんだけどね……。


 「……とりあえず封印を解こう! 私も神の端くれだし少しくらいの封印なら解けるよ!」

 「助かるよ。まず私のを解いてほしいけどどうやって行くかわからないし、もうちょい待っててね」


 行き方がわかったら利用させてもらうとしましょうか……。












この何者かってまぁ名前は明かせないんですけどね。厄介なことしますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ