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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第八層エリア 【優美なる妖精】
503/856

世界を守る神 ①

 突然のアナウンスだった。

 世界を守る神。クエスト……。誰かが発動させたのか? 私には発動させる心当たりはない。第一今はカティと話していたわけだし……。

 

 「今の聞いた?」

 「き、聞いたわ……」


 なんだよ緊急イベントクエストって。

 ワールドアナウンスで流れるほどなのか? というか、クエスト達成条件はなんだよ。世界を守る神……ということはアルテナ様が関係してるんだろうけど……。

 なんだ?


 と、フレンドメッセージが届いていた。


 『ミキ今の!? ワールドイベントって……!』

 『ミキさんですか!? また!?』

 『ミキちゃんなの? また?』

 『ミキちゃんですか? 今の』

 『またミキなのか?』


 とかいうメッセージがカティを除くフレンド全員から送られてきている。いや、今回ばかりは何の心当たりもない。というか「また」って……。いや、いっつも起こしてるけどさ。

 今回ばかりは違う、とだけ返信しておく。


 「何が起きるのかしら……」

 「さ、さぁ。当事者じゃないから何とも言えない……」


 一体何が起きるんだ?

 と、思っていると世界が暗転する。突然の出来事で思わずきょろきょろと見渡してみると、私は何か部屋の中にいた。

 は?


 と思った。が、鑑定してみるとわかった。


 ――――――――――


 生命の箱庭:生命の主神が閉じ込められている箱庭。開けると生命が吹き出す


 ――――――――――


 どうやら閉じ込められたみたいだ。

 運営が私を閉じ込めたのかもしれない。と、考えてみたけれど、ないだろう。閉じ込めておくような理由はないはずだ。

 ここから出られないのかな?


 とりあえず壁をこんこんと叩く。精霊魔法を放ってみてもびくともしない。


 うーん……。


 出られないかぁ。

 

 ちょっと絶望していると、なにやらウインドウが出てくる。

 外に出ますか? と表示されていた。もちろんハイを選んで外に出る。と、そこはどこか地下の用らしく、階段があった。駆け上がると、そこは第一層エリアの噴水広場にでた。

 つながっていた? というか、あったの?

  

 と思っていると、あることに気づいた。


 「……すり抜けてきたよね今」


 確かに私には光が見えていた。けど、通ってきた道を見ると噴水がそこにあったのだった。もしかして、移動するギミックか? この噴水広場が移動すると?


 なにそれ! っていうか、私なんか透けてるんですけど!? 幽霊みたいじゃん! 怖いよ! 自分が幽霊になるって相当怖いんですけど!?


 とりあえずチリンに……。


 『フレンドメッセージはご使用できません』


 は?

 あ、いい人いた! 


 「そこのプレイヤーさーん!」


 と、声をかけてみる。けれど、反応はしない。

 まじ……すか。見えてない。フレンドメッセージも使えない。となると、報告のしようがないな……。どうするか。これから……。解放してもらえないと私ゲームできないよ?












決して運営がミキに暴れてもらいたくてやったわけではありません。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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