精霊魔法研究とログアウト
カティ工房、ローイ工房の二つに依頼をし、レベル上げのために最初の平原を訪れた。
この草原でどこまであげられるのかな。どこまで上げたらいいんだろう。目標は10あげることだけどまだまだ道のりは長いなあ。
「精霊魔法:水!」
水でっぽうが前に飛び出す。
木を貫通した。水圧が強いのかこれを出し続けたら水圧カッターということで鉄とか斬れそうだ。精霊魔法は威力が高いな。これもレベルが高いおかげだろう。
まあ、その分消費MPもちょっと多いんだけどね……。
だけどまあ、全属性ってことで本当に全部使えるらしい。
火なら火がでるし水ならさっきのようなやつ。風はトルネードを起こして土は土の壁がぼこーーって出る感じ。光はあのナパーム弾みたいなアレ。闇は単純に辺りが真っ暗になるだけ。
攻撃は主に水になりそうだなあ。
各属性一個くらいしかできないのだろうか。もっとできてもいい気がするんだけど。威力は申し分ないかわりに一種類とか?
あー、消費MPの量でも変わるのかもしれない。
消費するMPを少なくするよう意識して打ってみる。
「精霊魔法:光」
すると、カモシカにうったような大きい光の玉ではなく、ぴかーんと光っただけだった。
《スキル:フラッシュを習得しました》
ああ、フラッシュというスキルを取得できるのね。
ということは、魔法を変化させていけばいいってことなのか。どうやって変化させるとしたら消費MPだろうなあ……きっと。
「ねえ、さっきからなんで私にだけ戦闘任せてるの!? カモシカを狩り続けるの地味に苦痛なんだけど!?」
「あ、ごめん」
さっきまで魔法について思考していたから忘れていた。
《レベルアップしました》
「チリンのおかげでレベルアップできた」
「……寄生虫め」
少し恨みがましい目で見られた。
カモシカを狩り続け精霊魔法にも慣れた頃に私のMPが底をついた。
MPは無限にあるわけでもなくたくさん使っていたために減りが早かった。
「いやあ、狩った狩った! レベル5まで一気にいったよ!」
「4の半分くらいまで私一人だったよね!?」
いや、まあ、そうなんだけどね。
パーティ機能を付けた運営に文句を言ってほしい。この種族とかわからないことだらけなんだから研究とかは必須でしょ?
自分の実力を知らないと次にいけないしね!
「でもまあ、結構楽しんでくれてたよね。乗り気じゃなかったくせに」
「あー、まあ、楽しく思えてきたからね。百聞は一見に如かずってやつ」
「食わず嫌いだったんだよー。楽しいでしょVRも」
「なかなかね」
私はこういうのは得意じゃなかったしVRはものすごく高価でそこまで欲しいものじゃなかった。流行に乗り遅れていることはわかっていたけどそこまでではないと思った。
技術なんていくらでも進歩するんだから。
見くびっていたね、本当に。
「そろそろご飯の時間だろうしログアウトしようか。ご飯食べたらまたやろう」
「わかった」
「ログアウトする場合は、ステータス開いてログアウトするというボタンがあるからそこ押すだけ」
ステータスを開くと右上に小さくあった。
それを指で押すと、目の前が一瞬暗くなった……と思うと、感覚が徐々に戻ってくる。顔に何かついている感覚だ。
ヘッドギアの感覚を感じ、ヘッドギアを外す。
うん、こういう感じなのか……。なんか変な感じ。
日本の技術力はすごいですね。
ですがドイツには負けています。
だって第二次世界大戦前にはサイボーグができてるんですもの。
ドイツの科学は世界一ィィィ!っていいながらマシンガンをぶっ放すサイボーグがいたんですもん。そりゃ科学力は負けますね。今サイボーグ作れませんから。
それにドイツ軍は医学薬学も世界一です。
そう考えるとドイツ軍最強だな……