表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第八層エリア 【優美なる妖精】
498/856

ヒュプイストスの試験 ②

すいません、たぶん本日はこの一話のみです。

 遊ぶクエストをこなしている。

 ローイが真剣にやってるときにこの温度差は何だろう。とは思うがクエストならば仕方ない。邪神ちゃんと遊んでいて、満足したのか座ってローイのほうを向いていた。


 私も座り、ローイのクエストの様子を見守ることにしよう。


 私は鍛冶のことには全然疎いのでなにをしているかはわからない。けど、とりあえず頑張って!


 「ほほう。武器の原型は出来てきているようじゃの」


 と、髭をさすりながらヒュプイストスは感心したように言った。

 何の武器を作ってるんだろう。あれで原型? 私には丸っこいものしか見えないんだけど。あれが原型ということはあの形の武器?

 杖でもない、剣でもない……。槍、でもなさそうだ。


 「ほほう。作らせているのはアルマゲドンですか」

 「アルマゲドン?」

 「ハンマーだね! 威力はもうすさまじい!」


 ハンマー……。たしかにあの丸っこいのに棒が付いたような感じの奴がハンマー……。

 あれをぶん回して攻撃する……。あの見た目で結構な威力がでるんだろう。っていうかアルマゲドンって滅ぶ奴じゃ……。映画とか詳しく知らないけど。


 「今のところ手順に不手際がないが、ここからが正念場じゃな。そこまで行くのは比較的簡単なんじゃよ」


 と、笑いながら言う。

 ローイは、手を止めていた。手を止め、レシピが書かれている紙をずっと見ている。どういう手順なんだろう? ここからが正念場ということはこの後からが本番ということなんだろう。難しいとなると、ローイは大丈夫なんだろうか。


 すると、ローイの装備が変わる。


 頭にはタオルを巻いて職人っていう感じがする。

 真剣さがうかがえる。そして、またその武器を炉に入れたのだった。炉に入れられたハンマーは十分に熱せられている。その様子をローイは真剣に見ていた。タイミングを見計らっているようだ。


 足でリズムを刻んでいる。秒数を数えてるんだろう。口をパクパクさせてもいる。念入りに数えているようだ。

 そして、またハンマーを炉から取り出して打ち始める。どんどんと成形されていくハンマー。武器ってこういう風に作られてるんだ……。


 ローイも鍛冶に打ち込む姿勢はとてもかっこよく目に映る。


 「筋がいいのぅ。このままじゃと簡単にクリアされそうじゃな」


 焦る様子もなく、ただただ見守るヒュプイストス様。

 ローイの表情も硬く、やってやるという意思だけが見受けられる。本気で挑戦しているんだろうな。私も心の中でずっと応援でもしていよう。


 「お、そうじゃそうじゃ。ミキ様。大工神ソーリッドには会ったかの?」

 「大工神?」

 「会ってないようじゃな。あいつも挨拶したいと言っていたから場所教えるから向かうといいわい。大工連れて行ってもよいぞ。そこでも神器を造らせてもらえるはずじゃ」

 「いいんですか? ありがとうございます」


 となると、次はカティを連れていくしかないわけか。

 カティはまぁ、女性のわりに筋肉がすごいっていう人だから……。まぁ、行ってみる価値はありそうだ。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ