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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第八層エリア 【優美なる妖精】
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鍛冶神のダンジョン ②

新年あけましておめでとうございます。

 鍛冶神のダンジョンを順調に攻略していく。

 火の魔物が多いのは鍛冶だからだろうか。というか、あっつい……。こんなマグマ垂れ流しのところはふつう死ぬって……。


 ……って、あれ?


 「ダメージ受けてる!?」

 「マジだ……。ならこれ飲め」


 と、手渡されたのは冷却ポーションというやつだった。

 え、これ、ソゥ様が使い道無いんだよなーっていって二束三文で売り払うような奴でしょこれ。なんであるの? こっちのほうが結構レアだと思うけど……。


 ソゥ様曰く、制作難易度と使いどころがあってないらしい。


 「これ逆にレアなポーションじゃん」

 「ああ。うちのギルドで趣味で作ってるやつがいるんだよ。飲むと涼しくなるとかいってさ」

 「へぇ……」


 このポーションがついに輝くのか……。


 「まさかここで使う羽目になるとは思わなかったがよ。どこで活躍するかはわかんねえなぁほんと」

 「今まで火山ステージとかなかったもんね」


 冷却ポーションは火山ステージで使うと思っていた。

 だけど火山ステージは一向に実装される気配もなく、もしかしてこのポーション使わないんじゃね? と誰もが思っていた。

 備えあれば患いなしってこのことなんだなって。


 「だが、結構な階層潜ったが……ボスが来そうな気配はないな」

 「だねぇ…」


 ボス部屋まで近づいてるとは思うんだよ。

 ただ、深い。敵は何ともないとはいえさすがにMPが目に見えるくらい減ってきている。というか、使いすぎてもう半分くらいなくなっている。

 いや、まぁ、後ろの羽根ちぎれば回復はできるんだけれど……。


 「ダンジョンって普通10階くらいでボスだが、もうその倍はいってるよな」

 「まぁね」


 どんだけ深いんだよ。


 「もう階段の場所とか記憶しちまったぜ」

 「ん?」


 ストレングスの言葉に少し違和感を覚えた。

 その違和感が何だかわかんないけど……。


 「どうした?」

 「いや、なんか違和感が……」

 「違和感?」

 「……その違和感がまだわかんない。考えながら進むよ」


 私たちはまた動き始める。

 さっき感じた違和感……。それはなんだ? さっきのストレングスの言葉のどこに引っかかったんだ? わからない。わかんないんだけどなんかおかしい。

 えぇ……。


 「ねぇ、ストレングス。階段ってどこにあるんだっけ?」

 「ん? 下降りる階段はあそこの角曲がった先にあるだろ?」

 「……それだ!」


 多分違和感の正体はそれだ!


 「ダンジョンっていつも階段は違う場所にあるじゃん。なんで同じ場所にあるんだろうって今思った」

 「……そうだな。言われてみれば……」

 「行ってみよう!」


 私の予想が正しいのなら、もしかしてなんだけど……。

 私たちは階段につくと、階段を駆け下りていく。


 「……ストレングス。あがるよ」

 「は?」

 「もしかしてだけど……」


 私たちは階段を駆け上る。

 すると、そこは洞窟の中だった。敵もいない一階層のダンジョンに戻っている。なるほど、ループしていたのか……。実は下の階だと思ってたのがループしてダンジョン二階を延々と攻略してただけか。普通気づかねえよ初見で!










無限ループって怖いよね

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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