表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第八層エリア 【優美なる妖精】
476/856

おるすばん ②

 おるすばんして数日。ゲーム内で数日ということだけれど。

 現実で換算するとお昼はすぎているのではないだろうか。まあいい。あともう少しで終わるだろう。ただこの場にいればいいだけの楽なクエストだった。

 暇つぶしにも事欠かないしね。


 「終わりました」

 「早かったですね」

 「そうですか?」


 アルテナ様が帰ってきたようだ。

 そして背後には勇者三人がいた。え、連れてきたの? 勇者はキョロキョロと辺りを見回している。


 「鍛え上げたので模擬戦を頼みます。ミキ様」

 「おっけい」


 なるほど。

 これもクエストか。模擬戦というので私は立ち上がり、構える。ここで戦ってもいいんだろうか。いや、アルテナ様は避難しているしいいんだろう。

 勇者たちも武器を構える。


 「では、はじめっ!」


 その一瞬。

 遠くにいたはずの勇者がすでに間合いをつめられていた。はやい! 一瞬でここまで来たのか! そして剣をふるう。神速のような速さ。もちろん剣の素早さもそれと同等なわけで。


 「おおっとぉ!?」


 あぶねえ! 掠めた!

 いったん距離を取り持ち直そうとするけれど、後ろにはイヅルがいた。イヅルはナイフを構えている。そして後ろからまた同じように間合いを詰めてくる。

 その速度は神速を超えている。というか、ユウキより早いっての!


 「もらったぁ!」

 「そう簡単に取らせるか! ”霊体化”」


 霊体化する。

 ナイフが私の体をすり抜けた。


 「なにそれずるい! 物理攻撃当たらないんだけど!」

 「なら俺に任せろ! ”ブレイクスキル”」


 と、その瞬間霊体化が解かれた。

 ブレイクスキルはスキルの効果を無効にする効果でもあるらしい。最初に潰すべきはあの男の子だけれど。この二人の攻撃が面倒だ。


 「どりゃあ!」

 「そこだ!」


 攻撃してきたその瞬間魔法を放つ。

 ユウキは防御に切り替えたのか剣でガードしていた。


 「私もいるってことを忘れないでね?」


 と、イヅルは後ろから私をホールドしている。

 首を絞められていた。なるほど。かしこい。力も私よりはあるのだろう。まったくもって外せない。なのでここは諦めて……。


 「どりゃあ!」

 「”約束の地”」


 約束の地を発動。

 私の地面を陥没させわざとスっ転ぶ。瞬間、当たるはずだった剣がイヅルに直撃していた。イヅルは吹っ飛び、気絶している。

 やっぱり一撃が重いのもあるのか……。


 「ああ! イヅル! ごめん!」

 「これで一人撃破!」


 頭は使うもんだね。

 と、今気づいたけれど先ほどから少しずつダメージが入っている。状態異常でもかかっているのだろうか。

 いや、違う。あの男だ。じわじわと削ってるんだなあいつ。


 「”回復”」

 「なっ……ラスボスは回復厳禁なんだぞ!」

 「だれがラスボスだ」


 私は男の子めがけて魔法を放つ。

 男の子は障壁を張っていた。まぁ、威力をなめないでほしい。これでも私の魔法の威力はぴか一なんだぞ?


 「貫通した……? ぐあっ!!」


 はい撃破。


 「残るは君だけだよユウキちゃん」

 「燃える展開だっつーの。やってやろうじゃん」


 ユウキは剣を構えた。










ちなみに勇者たちは本来はチート級の強さです。

剣の速度、移動速度は神速を超える。なぜかミキはそれを躱せる。あれ? 光は避けれないんじゃないのか?

まあ種はあります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ