ハムスター
ペットショップはプレイヤーが多かった。
私たちも入っていく。店内にどういうペットがいるかが展示されている。最初に私が選ぼうとしていたスカンクや、小型犬(品種はマルチーズかな?)と大型犬(ラブラドールか、ゴールデン)と、ぬこ様(アメリカンショートヘアーなどなど)とかいろいろいる。
猫の品種は三種。
二つは既存の品種だけれどもう一つはゲームオリジナルの品種で名前はアルガリアンっていうらしい。三毛猫もいるんだ……。可愛いな。
「三毛猫にしようかな! ミキちゃん、ハムスター決まった?」
「まぁ、オーソドックスにゴールデンハムスターかロボロフスキーハムスターかどちらかですけどどっちがいいですか?」
「どちらも可愛い……!」
一種類ずつ四体集めよう。
「ゴールデン、ロボロフスキー、サファイアブルー、キャンベルで!」
「欲張るねえ!」
「どれか選べないので……」
私たちは早速購入することにした。
ハムスターを四匹購入し、連れて歩けるようハムスターを飼えるマフラーを購入し頭に装備する。
可愛いなぁ! ロボロフスキーちっちゃい! グレーでいいねサファイアブルー! 可愛い!」
「ふふーっ」
ソゥ様は猫を抱きかかえて満足そうにしている。
店の外に出てギルドに戻り、名付けることにした。ハムスター四匹の名前かあ。ネーミングセンスには自信がないんだけど……。
「まずゴールデンの子はイー、サファイアブルーがアー、キャンベルがサー、ロボロフスキーがスー!」
「イーアーサースー……なんで数字なの?」
いいじゃん。
ふむ、ハムスターか……。
「イーアーサースー! あそこにいるチリンの鎧の中に侵入だ!」
と命令するとハムスターたちが一斉にチリンの体を上っていき、首元の隙間からするりとはいっていった。命令通りに動くんだな……。さすが!
すると、チリンが。
「あ、そこっ! そこはらめっ! ひゃあああああ!」
悶えている。
体の中でハムスターたちが駆け回っているらしい。鎧を脱ごうとしているけれど、現実ではないために留め具はなく、もじもじと体を震わせている。
「み、ミキぃぃぃ……」
「戻っておいで」
というと鎧の中からハムスターたちが出てくる。
いい子だ。餌はたしかヒマワリの種……。本当に食べるのか? まあいいや。与えてみよう。だーいすきなのはー、ひーまわりのたねー。
あれ絶対ハ〇太郎の印象操作だろ。ネズミはチーズ食わないのにトム〇ジェリーが仲良く喧嘩してるせいで食うっていうイメージついたからな……。
「ゆうこときくんだね。偉いねー。うーん、じゃあこの子はやまびこかな」
「ナー」
お、鳴いた。ナーって鳴くんだ。
「やまびこ! ミキちゃんとじゃれついておいで」
「ナー♪」
と、猫が駆け寄ってくる。
私の頭の上に載って丸まっていた。そして、ぐっすりと眠ってしまった。これ、頭動かせないやん。じゃれつくって感じじゃないぞ……。
「す、スクショ! 可愛い!」
「……だけど悪い気はしない」
むしろ役得。
ゴールデンハムスターのイー
サファイアブルーハムスターのアー
キャンベルハムスターのサー
ロボロフスキーハムスターのスー