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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第八層エリア 【優美なる妖精】
459/856

ハムスター

 ペットショップはプレイヤーが多かった。

 私たちも入っていく。店内にどういうペットがいるかが展示されている。最初に私が選ぼうとしていたスカンクや、小型犬(品種はマルチーズかな?)と大型犬(ラブラドールか、ゴールデン)と、ぬこ様(アメリカンショートヘアーなどなど)とかいろいろいる。


 猫の品種は三種。

 二つは既存の品種だけれどもう一つはゲームオリジナルの品種で名前はアルガリアンっていうらしい。三毛猫もいるんだ……。可愛いな。


 「三毛猫にしようかな! ミキちゃん、ハムスター決まった?」

 「まぁ、オーソドックスにゴールデンハムスターかロボロフスキーハムスターかどちらかですけどどっちがいいですか?」

 「どちらも可愛い……!」


 一種類ずつ四体集めよう。


 「ゴールデン、ロボロフスキー、サファイアブルー、キャンベルで!」

 「欲張るねえ!」

 「どれか選べないので……」


 私たちは早速購入することにした。

 ハムスターを四匹購入し、連れて歩けるようハムスターを飼えるマフラーを購入し頭に装備する。


 可愛いなぁ! ロボロフスキーちっちゃい! グレーでいいねサファイアブルー! 可愛い!」


 「ふふーっ」


 ソゥ様は猫を抱きかかえて満足そうにしている。

 店の外に出てギルドに戻り、名付けることにした。ハムスター四匹の名前かあ。ネーミングセンスには自信がないんだけど……。


 「まずゴールデンの子はイー、サファイアブルーがアー、キャンベルがサー、ロボロフスキーがスー!」

 「イーアーサースー……なんで数字なの?」

 

 いいじゃん。


 ふむ、ハムスターか……。


 「イーアーサースー! あそこにいるチリンの鎧の中に侵入だ!」


 と命令するとハムスターたちが一斉にチリンの体を上っていき、首元の隙間からするりとはいっていった。命令通りに動くんだな……。さすが!

 すると、チリンが。


 「あ、そこっ! そこはらめっ! ひゃあああああ!」


 悶えている。

 体の中でハムスターたちが駆け回っているらしい。鎧を脱ごうとしているけれど、現実ではないために留め具はなく、もじもじと体を震わせている。


 「み、ミキぃぃぃ……」

 「戻っておいで」


 というと鎧の中からハムスターたちが出てくる。

 いい子だ。餌はたしかヒマワリの種……。本当に食べるのか? まあいいや。与えてみよう。だーいすきなのはー、ひーまわりのたねー。

 あれ絶対ハ〇太郎の印象操作だろ。ネズミはチーズ食わないのにトム〇ジェリーが仲良く喧嘩してるせいで食うっていうイメージついたからな……。


 「ゆうこときくんだね。偉いねー。うーん、じゃあこの子はやまびこかな」

 「ナー」


 お、鳴いた。ナーって鳴くんだ。


 「やまびこ! ミキちゃんとじゃれついておいで」

 「ナー♪」


 と、猫が駆け寄ってくる。

 私の頭の上に載って丸まっていた。そして、ぐっすりと眠ってしまった。これ、頭動かせないやん。じゃれつくって感じじゃないぞ……。


 「す、スクショ! 可愛い!」

 「……だけど悪い気はしない」


 むしろ役得。














ゴールデンハムスターのイー

サファイアブルーハムスターのアー

キャンベルハムスターのサー

ロボロフスキーハムスターのスー

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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