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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第七.五層エリア 【時空の旅人】
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二人のファンタジア

 こまちが敵を倒していく。

 オルドも負けじと倒しているが、こまちのほうが若干数は多かった。


 「こまちちゃんつよいね!」

 「あたりまえにゃ! こまちはチィを守るのにゃ!」


 と、嬉しそうに言っていた。

 チェシャ猫の戦い方は透明化して攻撃。透明化はマーリンですらできないらしい。あのマーリン透明化バグが起きたのは偶然ということなんだろうか。

 何が言いたいかというと、透明化はチェシャ猫の特権ということだ。


 チェシャ猫の厄介さは透明化。素早く透明になれるのは厄介だ。ただ、一撃一撃が軽いから何回も攻撃しなくちゃ倒せないし対策方法はあるから無敵というわけでもないのか?


 「ん、この下に何かあるにゃ」


 と、突然立ち止まってそういうチェシャ猫。

 地面の上。ここ掘れってことなのだろうか。とりあえず約束の地で地面を操作する。すると、宝物がでてくるのだった。

 野生の勘ってやつなのかな。


 「財宝だね! 売れば高くなりそう」

 「こまちちゃんお手柄だね。チィちゃん。受け取りなよ」


 これはこまちが見つけたからチィのものだね。


 「え、私はいいですよ。掘ったのはミキだし……」

 「こまちが見つけたんだからさ。それに、私たちはお金があるからいいよ」

 

 こっちの時空ではだけど。

 あっちの時空でもあるけど溜まった額は五分の一の二百万。しかもギャンブルで。ギャンブルは一時所得に分類されるし青色申告はできない。企業ではの話だけど。

 

 「じゃ、じゃあありがたく」


 チィはイベントリにしまう。

 

 「それにしても、チェシャ猫って便利だね。お宝を見つけることができるんだ」

 「らしいですね。泥棒猫というから猫はお宝がわかるんでしょうね」


 猫だから泥棒なのか。


 「……私たちにもほしいなぁ。いるともっと楽になりそうお金集め」

 「え? あるんじゃ……。い、いる?」

 「いや、いいよ。こっちの時間では足りてるから」

 「そうだね。問題はあっちの時空だね……」

 「時空? もしかして時空の塔の話ですか?」


 え、チィ知ってるの? あまりログインしなさそうだし知らないと思ってたんだけど。


 「そうだけど、なんか有用な情報あるかな」

 「えーっと、公式が時空の塔を実装したと聞いていろいろヒントをばらまいてました。時空の旅人をもつファンタジアが二人いるとか……。連れてくとクリアが楽になる、とか」


 それを聞いて私たち二人は反応する。

 そして、ソゥ様と私は見つめあった。


 「探そうか」

 「探しましょう」


 楽になるのなら探すに越したことはない。

 ただ、どこにいるか。どういうキャラなのか。


 「ファンタジアのヒントは?」

 「えっと、旅をする……ということですね」


 曖昧だけど、ぱっと思いついたのが一人。

 あと、もう一人はいる。もしかしたらなーとは思っているけれどいる保証がない。ただ、いると確信しているほうはたぶんチィが必要となると思うんだ。


 「……ソゥ様。ちょっと難しいですが頼みがあります」


 で、そのいると確信してるほうは私がいないといけない。

 だから、二手に分かれるならソゥ様が一人になる……。くっそ、もっと長くいたい……。


 「わかったよ。ファンタジアに心当たりがあるんだね」

 「はい。ソゥ様にはドロシーを探してきてほしいのです」

 「ドロシー? オズの魔法使いか」


 そう。オズの魔法使い。

 異世界に飛ばされたドロシーは……とかそんな感じ。時空の旅人の称号を得てそうなのはドロシーだけ。


 「私にはもう一つ心当たりがあるのでチィとそこに向かいます」

 「わかった。ドロシーに関してはまったくどこにいるかわからないけどミキたちが片方を探してる間こっちで探しておくよ。マーヤでも連れてくかな」


 ソゥ様は戻っていった。


 「チィ。いこっか」

 「え、あ、うん」


 ウサギの国へ。









ファンタジアはミキたちだけが仲間にするわけじゃありませんが、仲間が二人増えます(予告)

他のファンタジアも出していきたいなぁ。

片方はドロシーだと予想したミキ。もう片方は確信しているミキ。ウサギの国へいくのはそこだと確信したから?

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
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