王たちへの下克上 ⑦
ソゥ様とお話して気分がいいです。
そして、その後もイベントは進んでいった。キルされることもなく、キルをたくさんしたと思う。
「今日が結果発表だっけ」
もう時間も進んで最終日。
今日が……とかいうけど現実世界ではそれほど経っていないんだよね。体感時間ではもう一週間くらい経ったと思うの。
まぁ、イベントはハンデ戦だったし、どっちが勝ったのかは知らないけれど……。
「……ま、どっちにしろ楽しかった」
初日が特に。
そして、このイベントが終わった翌日は真野ちゃんとデート! 真野ちゃん本人から誘われたからね! 君たちはデートは男女で行くものだと思ってるだろうけど仲のいい女子友達……いや、尊敬する女性と行くときもデートでいいと思います。
『お待たせいたしましたぁ! 今回のイベントのポイント集計が終わりました!』
どうやら終わったらしい。
ポイント集計が画面に表示された。王は……1990ポイント……。プレイヤーは?
「……マジか」
プレイヤーは2400ポイントという圧倒的なもの。そんなに王がキルされたのだろうか……。マーヤを見ると首を振るし、ニルたちも同様。
だとすると、プギーとかそこらへんか? それとも、私たち以外でも稼ぐ方法があったとか……。それがあると私たちと戦わなくていいことになるからダメか。
『な、ななな、なんとぉぉぉぉぉぉ! プレイヤー側の大勝利! 王たちが、敗れましたぁぁぁ!!』
うん、どっちでもいいとは思ったけど正直勝ってるんじゃないかなーとは思ったよ。
倒す人は倒すんだね。
でも、ニルもマーヤも倒されてないならホント誰が倒されまくったんだろうか。今回のイベントにおいて勝てなかったのは悪い話その人のせいってことになるけど……。
楽しかったから別に怒ることじゃないし、キルされるのは仕方のないことだから気にすることでもないか。
『勝負は意外な結果となり終わりました! ミキが率いる王たちの軍勢が、プレイヤーに大敗を喫す! 大事件です!』
そこまで騒がれるほどだろうか。
プレイヤーたちにはご褒美があるらしい。
私たち王は負けたからないけれどね。チリン達によると報酬はお金と、ステータスが上がるアイテムとかその他もろもろだったらしい。
「ではでは、落ちますね!」
ログアウトする。
ヘッドギアを外し、時計を見ると午後三時を指していた。私はタンスの服をあさり、着ていく服をとりだしてたたんで机の上に置いた。
やっぱり真野ちゃんに失礼のないようおしゃれしていかなくちゃな。
明日楽しみだなぁ。うへへへ……。
無性に異世界転生ものを書きたい。書こうかな…