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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第七層エリア 【異界から来たるは勇ましき者】
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王たちへの下克上 ⑥

 朝を迎えた――

 チリン達がいる。


 「おはよぅ……」


 チリン達は何も言わない。

 ただ、なんかHPが減っている。なんかあったんだろうか。とりあえず回復っと。


 「くぅ……痛かった。ありがとミキ」

 「痛覚設定オンにしてるんだ」

 「もちろん。そっちのほうがリアルっぽいしょ」


 多少軽減はされるもののハンマーとかの攻撃受けたらものすごく痛くないのかな。私は痛いの嫌いだしオフにしてる。というか大半はそうじゃないかな。Mの人だとかそういう人はするかもしれないけど……。

 チリンって、もしかして……。


 「言っておくけどマゾヒストじゃないから。付き合い長いんだからわかるでしょ……」

 「いや、知らないうちに新たな性癖に目覚めてるのかと……」

 「目覚めてないから。これはリアルを追求した結果だよ。ほら、痛くないとリアルっていえないし、痛いの嫌だって思うとあまりダメージ受けたくないじゃん?」


 それは、わかるけど。

 痛いの嫌だと基本的に防御上げようとかなるよね。でも私は痛いの嫌だなぁ。剣で斬られたら軽減されるとはいえ痛いんでしょう?


 「ミキは未来見えてるかのように避けるけど……」

 「ミキちゃんってすごいよね」

 「い、いやぁ、それほどでも」

 「超能力者か何か?」


 いや、未来予知とかそういうのできないけど……。

 それに予知できるんなら今頃何かしてるわ。たとえば……。今日のお夕飯をお先に予知するとか? 使い方としては非常にくだらないけど……。


 「ミキの反射神経って人外だよ。結構ミキって天才肌だからなんでもそつなくこなすし」

 「へぇ。ミキちゃんって恵まれてるんだねぇ」

 「いやぁ」


 恵まれているのは自分だけだけどね。人間関係は…うん。


 「ミキちゃんの小さいころの話聞きたいな」

 「なら――」

 「討ち取ったりィィィ!」


 と、背後から剣で斬りつけられる。

 それを躱し魔法を放った。ふぅ。朝っぱらから奇襲ですか。疲れないの?


 「そういうとこだよミキ……。普通今の奇襲驚いてなにもできないって」

 「驚かないの?」

 「いや、普通に驚くけど……」

 「なのに動けるんだ……。ほんとすごい……」


 え、普通、じゃないの?

 いや、私は化け物並みだとは自覚しているけどそこまで? 状況判断とか大事だし驚いて硬直してる時間がもったいないし……。

 それにそうやすやすと死にたくないし。


 「天性の才能にはやっぱ敵わないなぁ」

 「いやいや、私なんか……」

 「ミキちゃんってすごいね」

 「ありがとうございます!!!」


 褒められると悪い気はしないね! この調子でどんどんプレイヤーを殲滅していこうか!












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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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