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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第七層エリア 【異界から来たるは勇ましき者】
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英雄クエスト 完了

 崩壊亀……。どう倒すべきなんだろうか。

 英雄たちの力をもってしても手こずるなんて面倒だ。しかもちまちま削るのも厄介。回復は私とプギーでするからいいとしても、ホーライ、バラユリの戦力がわかんない。


 というか、バラユリって名前変だな。


 「さすが世界の崩壊を告げる亀というだけあって手ごわい。厄介なのは頑丈さ……」


 まるで私対策だよね。

 頑丈なのが来たら厄介だ。防御力が相当高いんだろう。


 「防御貫通攻撃をするしかないのか?」

 「それだな!」


 チリンがそういって近づいて攻撃すると攻撃が通った。

 なるほど。桁違いな防御力……。それが厄介。私は貫通スキルを所持していない。


 「アーサー! 攻撃を内部に浸透させるような攻撃できる?!」

 「可能だ! それをやるのか?」

 「うん!」

 「承知した!」


 アーサー王はエクスカリバーを構え、突撃していった。

 そして、エクスカリバーは甲羅を切り裂いた。


 「ぐ……」


 亀は呻く。やっぱり効くみたいだ。ならこれでいくしかない。体力も相当ある。厄介すぎるんだ。






 体力を半分まで削れたのは三十分後だった。

 私たちの体力やMPも相当きつくなってきている。回復するために10枚しか取れない羽根のうち五枚をプギーにあげた。


 回復は私とプギーで。他は削るだけの役割。


 そして、半分を切った瞬間に、亀は暴れ始めた。


 すると、地面が崩落していく。


 「や、約束の地!」


 急遽地面を操り崩壊を防ぐ。

 ごっそりMPがもっていかれた……! さすがに範囲が範囲だ!


 「死ぬかと思った……!」

 「助かったー! だけどまだやらないとねえ!」


 チリン達のやる気はまだある。

 アーサーたちも戦ってくれている。勝たなければ。負けることはしたくない。私が本気を出せば行けるんじゃないか?

 ……いや、それは自惚れか。


 「回復!」

 「うう! 追い付かないです!」


 人数が人数だから一人一人かけていくのも面倒だ。だがしかし範囲回復となるとこの人数だとコスパが悪い。一人一人かけていたほうがMPは安上り。

 MP消費も効率を考えていかないとじり貧になって負ける。


 「我が円卓よ! 我が聖剣に力を燈せ! エクソシズム!」


 光の一閃が亀の喉元を掻っ切った。

 すると、体力が一気に削れた。たぶん弱点にクリティカルが入ったんだ! 運がいいな! 元の体力より五分の一くらいまでになった!

 いいぞ! さっきのはナイスラック!


 「……いける! ソロモン! バフ魔法をチリンとアーサーに!」

 「任されました。では……。”パワーアップ”」

 「チリンはそのまま防御貫通攻撃! 急所狙ってね! アーサーも!」

 「ああ!」

 「クー・フーリンはたまにやってくるモンスターと! ジークフリートもね!」

 「わかった」

 「ちっ……。わあった」

 「ロビンは周囲の警戒!」

 「任されました」


 ここで闘うというのは何も目の前の亀だけじゃなく野生のモンスターもでるのだ。

 だから集中しすぎると野生のモンスターにやられるという可能性もある。だから数人はモンスターの対処に回っていたほうがよかった。

 最初それで死にかけたからね。


 「さァ! ラストスパート!」






 そして、無事、討伐完了。


 《英雄クエストをクリアしました》

 







 ……あっ。報酬ないの? あ、そう。

 まぁ、莫大な経験値が手に入ったから別にいいんだけど。













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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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