表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第七層エリア 【異界から来たるは勇ましき者】
354/856

円卓の王 ②

 私は多分今までより早く飛んでいると思う。

 主神になって飛行スキルがグレードアップしたのか、それとも使いすぎてレベルが上がったのか知らないけどものすごくはやくなっていた。

 上空までまっすぐ向かっている。


 そして、ある島が見えてきた。


 「林檎の形……?」


 とりあえずその島に降りてみると、なにやら草原に一人の女性が寝転がっていた。

 金髪で長い髪をした女性。綺麗な顔つきをしてるなー……。この人がもしかしてアーサー王なんだろうか。とりあえず回復すればいいんでしょ? 回復!


 《回復だと意味がありません》


 まじですか。

 なら、


 「最上級回復!」


 最上級回復は相手のMPとHPをフル回復させる回復。

 状態異常は治らない。


 すると、効果があったのかうぅんと唸りを上げて目を覚ましたのだった。


 「あれ、ここは……」

 「目が覚めた?」

 「……誰だ?」


 と可愛く首をかしげて聞いてくるのだった。

 

 「私はミキ。貴方はアーサー王で間違いない?」

 「あ、ああ。間違いないが……。その、ここはどこなんだ? 私は確かランスロットに……」


 やっぱり裏切られたあとなんだ。

 となると、ここってもしかしてもしかするんだけどさ。理想郷、だったりしない? いや、あるんだよ。神話で。というか、絶対そうだよね?

 まあ確証はないのでとりあえずアーサー王と話してみよう。


 「……助けられたのか。恩に着る。ミキ……っていったっけか。ありがとう」


 ぺこりと頭を下げた。


 「なにがあったかだけ、教えてくれる? ランスロットと」

 「あ、ああ。思い出せる範囲でな……」

 

 アーサー王は目を閉じた。


 「あれは数年前のことだった。我が円卓の騎士の仲間でもあったランスロットが裏切った。グィネヴィアという女性に唆されて……な。そして聖杯をかけた戦争が起こったんだ。ランスロット軍と私の軍でな。私の軍にいたガヴェインというやつが兄弟を殺され怒り狂ってランスロットに突撃していくも敗れ、私がランスロットを倒そうとしたのだ。だがしかし、奴の聖剣、アロンダイトが異様な光を放ったと思うと私は気を失っていた……。で、今に至るのだが」


 聖杯戦争……。

 なるほど。聖杯、か。今もランスロットは生きてるのか?


 「手痛い反乱だ……。私の王としての器が未熟だった。私の王としての器ができていたのなら、ランスロットは優秀だった。やっぱり裏切られるのは辛いものだな」

 「……わかる」

 「まぁいい。昔の話だ。さて、私は貴殿に恩返しをしたい。なにをすればいいだろうか」


 ……いや、うん。ここで言いたいことを言おう。


 「仲間になってください!」

 「うん? そんなことでいいのか。喜んでなるよ。これからよろしくな。ミキ」

 「うん! アーサー王!」


 《緊急クエスト:円卓の王をクリアしました》












アーサー王が仲間になりました。クー・フーリンでたときからだしたかったんでようやくだせたかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ